暁 〜小説投稿サイト〜
専守防衛
第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
なかったからだよ」
 尚交田はソ連を長い間『平和勢力』と呼んでいた政党に所属していたこともある、ここで不機嫌にならない筈がない。津上もそれをわかっていて言うのだ。
「だからだよ」
「日本以上の軍備があるっていうの」
「そうだよ、それにな」
 津上は交田にさらに言う。
「あんたスイスのこともよく言うけれど」
「あの国は永世中立国よ」
 このことはその通りだ。
「だから日本は永世中立国にならないといけないのよ」
「じゃああんたスイスのことを知ってるのか」
 津上はここでまたこう言うのだった。
「あの国のことを」
「だから永世中立国よ、何処も攻めない平和主義の国よ」
 スウェーデンと同じくだというのだ。
「いい国じゃない」
「あそこも凄い軍備の国なんだよ」
 交田が言うことと別の意味でだとだ、津上はまたスイスがスウェーデンと同じ様な国だと主張する、しかも確かな声で。
「国民皆兵で防衛マニュアルを国民に配備していて」
 さらにだった。
[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ