第一章
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なかったからだよ」
尚交田はソ連を長い間『平和勢力』と呼んでいた政党に所属していたこともある、ここで不機嫌にならない筈がない。津上もそれをわかっていて言うのだ。
「だからだよ」
「日本以上の軍備があるっていうの」
「そうだよ、それにな」
津上は交田にさらに言う。
「あんたスイスのこともよく言うけれど」
「あの国は永世中立国よ」
このことはその通りだ。
「だから日本は永世中立国にならないといけないのよ」
「じゃああんたスイスのことを知ってるのか」
津上はここでまたこう言うのだった。
「あの国のことを」
「だから永世中立国よ、何処も攻めない平和主義の国よ」
スウェーデンと同じくだというのだ。
「いい国じゃない」
「あそこも凄い軍備の国なんだよ」
交田が言うことと別の意味でだとだ、津上はまたスイスがスウェーデンと同じ様な国だと主張する、しかも確かな声で。
「国民皆兵で防衛マニュアルを国民に配備していて」
さらにだった。
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