冬の戦争
氷上の襲撃
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ウルリッヒ、ラスムッセン、フリジス。
3人の身体を、銃弾が貫きました。
貴重なfw187を持ち帰る為、デンマークの戦士達は気力を振り絞り懸命の努力を重ねます。
基地に戻れば損傷した機体を修理する事も可能であり、2人のクリステンセンが待機しています。
努力の甲斐あって3人は生還、3羽の鷹も帰還に成功しますが。
大損害を受けたにも関わらず、海上徒歩侵攻は繰り返されました。
フィンランド機は侵攻軍の味方を装い、後方から銃爆撃を行う等の工夫を凝らし懸命の努力を重ねます。
3月12日夜、休戦協定が成立。
領土割譲等の屈辱的条件は呑まざるを得ませんでしたが、森と湖の国は併合を免れました。
独立国家フィンランドの存続は、薄氷を踏む瀬戸際で辛うじて護持されたのです。
休戦協定成立の連絡がフィンランド空軍司令部に届いた時、第36戦闘機隊に鷹の姿はありませんでした。
フォッケ・ウルフfw187≪ファルケ≫試作機は、不利な態勢で銃撃を浴びて撃墜されました。
一撃離脱戦法《ヒット・アンド・アウェイ》の有効性を実証した搭乗員も、機上で戦死。
3羽の鷹とデンマークの勇敢なる戦士達は伝説として、森と湖の国に永く語り継がれる事となりました。
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