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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ドッペルドッペルドッペルゲンガー
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。外見は同じデバイスでも、アレらは神器に相当する武装。だから結構な代物だったりする。性能もわざわざ落としてあるくらいだし。
「ハリボテでオリジナルと同性能ってか」
あまりのデタラメさに呆れ顔なヴィータ。なんならその呆れ顔を、今から面白いものにしてあげよう。えっと・・・ヴィータは絶対的に赤関係をひとつ。次は、ヴィータには生命や生活って意味もあるし、緑関係。あとはデバイスは鉄の伯爵“グラーフアイゼン”だし、そっち系でいこう。
「おま(以下略)! 総てを破壊する
顎
(
あぎと
)
、デストロイクリムゾン!」
ベルトからソイルを取り出して、魔銃のシリンダーに装填する。
「強き生命の脈動、シーグリーン!!」
2発目を装填。
「そして、挫かれぬ鋼の意思、スチールグレイ!」
最後の1発も装填完了。唸りを上げ始める魔銃。
「破壊せよ、エインヘリヤル・・・ヴィータ!」
「おい! 何勝手なことしてんだよお前!」
もう遅いよ、ヴィータ。トリガーを引いて発射する。放たれたソイルが上空で衝突して爆ぜる。そして現れたのが・・・
「「・・・」」
ウサ耳にフワフワな丸い尻尾、ついでに色違いなウサギヴィータ。その姿は、ヴィータの帽子にも付いてるのろいうさぎがモデル。そんなうさぎ好きだからこそ、“エインヘリヤル”にもその影響を出してあげた。
「うんうん」
それと意図しなかったことだけど、若干ヴィータより小さいから・・・
「チヴィータと名付けよう」
「ぶっ叩くぞっ!」
オリジナルのヴィータより小さいチビだから、チヴィータ。なかなかに良い名前だと思うんだけど、残念ながらヴィータには不評なようだ。
「まあまあ、ヴィータ副隊長。可愛いよチヴィータ」
ウサ耳をピョコピョコ動かしながらキョロキョロしているチヴィータ。身体も若干揺れるから、丸い尻尾もフワフワ動いている。それは確かになのはの言う通り可愛らしい。あぁなんか抱きしめたい。
「触るなバーカ。てか、いい歳してツインテールなんかしてんなよな」
「「「・・・」」」
なのはがチヴィータに触れようとしたら、チヴィータのその可愛らしい口から毒が吐かれた。ミニチュアみたいな“グラーフアイゼン”をなのはに突きつけながらの毒だった。
「ヴィータちゃん。・・・そんな風に思ってたんだ・・・?」
あ、なんかまずい。なのはの背景に、ゴゴゴゴゴ、って見える。
「違ぇーよ! そこの偽者が勝手に言ったことだろ! 真に受けんなよ!」
「そ、そうだよね。うん、ヴィータちゃんはそんなこと思わないもんね」
管理局の白い魔王さまの降臨は阻止された。
「おい、
偽者
(
テメェ
)
っ! 次に変なこと言ったら空までぶっ飛ばすぞ!?」
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