暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
世にも不思議な世界の冒険?
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「うん」

すでに見つけておいた扉から出る。左右に伸びる石造りの通路。ジャンケンの結果、右を選択。周囲を警戒しながら通路を進んでいると、「・・・あ」スバルがいきなり立ち止まった。その表情は凍りついているように見える。

「ご、ごめんティア。あたしやっちゃったかも・・・」

「やっちゃったって何を・・・?」

そう返すと、スバルがゆっくりと自分の足元を指差した。それに続いてあたしもスバルの足元を見て、何をやったのかが判った。スバルの右足が沈んでいた。それはトラップを動かすスイッチのようなものだ。

「「っ!?」」

直後、何が起きたのかは解らなかった。だけど、そこで意識が途切れたのは確かなことだった。

『GAME OVER』

†††Sideティアナ⇒エリオ†††

「キャロ、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。エリオ君は?」

「僕も大丈夫」

座り込んでいたキャロの手を取って、立たせながらお互いの無事を確認。

「スバルさんとティアさんがいない」

「うん。それとフリードとヴィヴィオも」

ここに来た時のことを思い出す。少し霞みがかかっている記憶だけど、それなりの事は思い出せた。スバルさんが開いた分厚い本から黒い穴が出て来て、そのまま僕たちは呑み込まれた。

「変わった場所・・・だね」

キャロの言う通り変わった場所――というより現実感のない空虚な世界。何故かそう思ってしまう。本能がそう告げてくる。ここは“違う”って。

「キャロ、まずはスバルさん達を探そう。たぶん人のいる場所まで行けば会えるから」

スバルさん達もきっと人のいる場所に行こうとするはずだ。だからまずはここから移動しよう。とした時、どこからともなく爆発音が轟いた。

「エリオ君!」

「うん! 僕から離れないでキャロ!」

キャロの手を取って黒煙が上がっている場所へ向かう。たとえここがどこであっても、管理局員として見過ごすことは出来ない。

「・・・あれは質量兵器!?」

「きゃあっ!」

僕たちの目の前を通過する爆炎。その爆炎の元凶たる、色違いだけど同じ姿の人?達が居た。何て言うか、顔はなのはさん達の出身世界“地球”で見たテレビのような四角い形。後頭部から棒のようなものが生えていて、先端に球体がちょこんと付いている。そしてどこからともなく導火線の付いた丸い爆弾を取り出して、置いては投げて、別の人?達を吹っ飛ばしていた。

「と、止めないと! ケリュケイオン!・・・あれ・・・?」

「そんな・・・! ストラーダ!・・・ダメだ、応えてくれない!」

“ストラーダ”と“ケリュケイオン”が応えてくれない。まさか、ここじゃ魔法は使えないということなんだろうか。

(どうする。魔法が
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