暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第七二幕 「貴方を振り向かせたくて・後編」
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「・・・・・・決闘って『IS/VS』でかよっ!!」
そんなツッコミをしながら白騎士を駆る一夏剣一本で突撃をかました。ちなみに現在やっているのは本番前の慣らしであってまだ決闘ではない。このゲームのプレイ経験が少ない箒と中国出身二人のために設けている。
実はIS/VSは国によって調整にばらつきがあり、主にゲーム調整を最も実績のある日本に任せている国と独自の調整を行っている国の2種類が存在する。中国は後者であり、現在鈴とはるるはぎゃあぎゃあ醜い言い争いを繰り広げている。
「あ、ちょっとはるる!アンタ何『
翔武
(
シャンウー
)
』選んでんのよ!大会使用禁止機体じゃない!」
「甘い甘いわ凰鈴音!胡麻団子よりも甘い!『翔武』が禁止キャラなのは中国国内サービスのみ!日本版はあのチートくさい燃費と小足は修正されているのよ!!」
「ならアタシも使うもんねー!!」
「何真似してんのよこの泥棒猫!」
「真似じゃないわよ!持ちキャラよ!あと誰が泥棒よこの粘着女!たかがIS実習に入ったのがアタシより半年早かったくらいでえばるなっ!」
どうやら鈴もはるるの事を思い出したらしい。というのもその内容は鈴が言った言葉が全てを表しているのだが。未だに代表候補性になれなかったことを恨んでいると言えばそれなりの理由と言えなくもないが・・・実際には彼女以外にも候補は何人かいたというか、彼女はその中で割と下の方だったことを思い出しても口には出さない鈴の優しさは、さながらサンタを心待ちに眠っている子供の枕元にプレゼントを置く大人くらいの優しさだろう。
「それでLRと同時にBを押し込むと瞬時加速だ。硬直時間に気をつけろよ篠ノ之」
「むっ・・・ふっ・・・くっ・・・こうか!何か凄い勢いで小さい方のゲージが減っていくが・・・」
「それは超必だバカモノ!そのコマンド結構ややこしいのに、逆によく出せたな!?」
「えへへ・・・」
「褒めてないぞ」
「ちょ、のほほん今どこから撃ってきたの!?・・・うわっ、岩と岩の隙間をいっそキモイと言える速度で走り抜けてる!?ていうかキモイ!!」
「うふふへへへ〜・・・かんちゃんと一緒に練習したんだぁ〜・・・」
箒は素人に近いがラウラと鈴はかなりやりこんでいるようだ。対してこちらは3人とも経験者。勝機は十分にある。鈴の罰ゲームなど受けてなるものか。昔酢豚の試食と称して泣いて嫌がる俺の手足を縛って食わせようとしたあの鈴の事だ、何を要求されるかわかったもんじゃない。
そう自分を奮起させた一夏だったが、同時に「俺達何のために戦ってたんだっけ」と思ってしまうのだった。
= = =
『どうです、スィニョリーナ。ベルを起こすのは中々骨が折れるでしょう?』
「そーなんですよ。元々くせ毛だから朝は大変なことになってるし
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