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久遠の神話
第八十六話 運という実力その二
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ます」
「ではそうさせて頂きます」
「それでは。それでなのですが」
 話が一段落したところでだった、浜崎は話題を変えてきた。その話題はというと。
「この料亭のことですが」
「味ですか」
「素晴らしい味ですね、お店の雰囲気もいいです」
「神戸では評判の店でして」
「料亭としてですね」
「そうです、私もよく利用します」
「そうですか」
 浜崎はここまで聞いた、そのうえでこう言うのだった。
「実はもう政治家もです」
「料亭は使わなくなっていますね」
「はい、そうした時代ではなくなっています」
 所謂料亭政治の時代ではないというのだ、与党も料亭を使いかなり批判されてきたので避けているのだ。ただし野党の人間が使っていてもマスコミは批判しなかったし左翼市民活動家あがりの総理大臣が連日連夜料亭等高級飲食店を巡っていてもマスコミは何も言わなかった。マスコミ達の主義主張に野党が近かったせいだという指摘がある。
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