第8話
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して着地する。
一益「ふぇあ!?また避けられた!」
竜司「今!」
ドン!という音と共に、竜司は自分の肘を相手の後頭部に打ち込む。
一益「きゃんっ!あいたたたたー…」
竜司「今のは君の御家流か?」
一益「あや〜お兄さん御家流のこと知ってるんだ〜。これは滝川家御家流、頑張って足を速く動かせば、早く動くことができるの術」
壬月「阿呆。滝川家御家流、蒼燕瞬歩、だ」
一益「ふふふ、それでーす」
竜司「いろんな御家流があるんだな…」
久遠「御家流とはそれぞれの家紋に伝わる秘技だとでも思えばいい。最も貴様は規格外だがな」
竜司「人を化物みたいに言わないでくれないかな?」
久遠「貴様の力は化物じみているであろうが」
竜司「言わないでください…少しは気にしてるんだから」
でもこのまま続けても埒があかない。
竜司「さて、んじゃあ仕切り直しと行こうか」
一益「じゃあもう一回いくよー!」
竜司「……」
また一益の姿が消え、いつ一撃がくるかわからない。
だが竜司は、自然体のまま動こうとしない。
久遠「見えない相手にどうする竜司?」
竜司「ふっ…」
一益「竜司くん…お覚悟ーーーーーーーー!」
竜司「瞬歩…」
竜司がそう呟くと、一瞬のうちに消える。
壬月「なっ!あやつも蒼燕瞬歩を!」
一益「そんな!もう!当たらないよー!」
竜司「別にこれは滝川家の御家流とは全く関係ない。ただ氣を足に載せて動いてるだけだ」
嘆きながらも、再び御家流で姿を消す一益。
竜司も同じように姿を消す。
一益「どこにいったんだよー!」
竜司「こっちだ」
一益の側面から現れ、一閃を入れる。
一益「きゅううぅううううう…」
当てたのは、刃がついていない部分。
その部分が一益の頭部に直撃し脳を揺らす。
一益「がっくし…」
その攻撃に耐えることなく一益が気を失った。
竜司「これで二人目だな、ごめんな」
そう言いながら、成政の横に同じように横にする。
久遠「ふむ…姿が見えない相手に勝ち、よもや貴様まで姿を消せるとは…どうやったのだ?」
竜司「特に特別なことはしていない。この子の攻撃を躱したのはただの直観だ」
久遠「直観だと!?」
竜司「そう。人間考えすぎれば目の前のことがおろそかになる。だから考えるのを辞め、ただ目の前のことのみに集中するものだ。あれこれ考えるより自然に任せれば身体が自然に動くという訳だ」
久遠「それも貴様の御家流なのか?」
竜司「いや、これは鍛えれば誰でもできる力
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