第8話
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もありならなんでもアリで最初から言え!」
久遠「確認しなかった貴様が悪い。それに貴様なら負けぬとわかっておったからな」
竜司「そうだね…ごめんね…」
確かに確認しなかった俺も悪いかもしれんが、まさか本当に殺しに来るとはな…これは俺がやられた場合、帰蝶やあの三若辺りがいなくなって清々するとか言って、簡単に済ませるんだろうな…。
そんなことを思いながら溜息を吐くと、次は紫色の髪の子。滝川一益が前へと出てきた。
一益「次は雛の番だねー。…でも和奏ちんが負けたのに雛が勝てるとは思えないんですけどー」
壬月「グダグダ言っとらんで、さっさと仕合えぃ」
一益「ぶー…相変わらず怖いですよ壬月様ー」
竜司「次は…君か。さっき滝川と言ってたか…」
一益「はいはいー。和奏ちんとの立ち合いは見せて頂きましたよー。なかなか強いですね、お兄さん」
竜司「そらどうも…まぁまぐれだ」
一益「にゅふふ、そんなご冗談を〜。まぁ普通にやってたら負けるかなーと思うんで、雛、ちょっとだけ本気出しちゃいますね」
すると、一益は両側面に刃が付いている小太刀を抜刀する。
竜司「…(この子…持っている刀はまるで忍者の武器だな…滝川衆って忍者の部隊だったか?)」
その小太刀を両手に一本ずつ、計二本構える一益。
先程戦った成政よりは機動力は上だろう。
それに成政の場合は油断と隙が多かったのでそこをついた。
竜司「(さて…考えても仕方がない…。ここは直感で動いてみるか…)」
そう思うと竜司は身体の力を抜き、自然体で立っている。
一益「おや…そんなにぼ〜っとしてちゃ危ないですよ〜お兄さん」
竜司「……」
一益が声をかけるが竜司からの返事はない。
一益「むぅ…なら仕方ないですね〜。ふにゅ♪ってことは…」
すると一益の周囲に白い靄が立ち込める。
おそらく麦穂達が言っていた御家流というやつか。
そう思っていると、目前から姿を消す一益。
竜司「…!」
それは本の一瞬の出来事。
一益が気配を消し、一瞬で近付き、背後からの攻撃に竜司は背中に背負うように持ち一益の斬撃を受け止める。
一益「ありゃー、受け止められちゃったかぁ…」
竜司「氣を使った歩行術…なるほど…」
それなら、先程一瞬で背後をとったのも頷ける。
一益「んじゃ、もういっちょ行くよー!」
竜司「……」
中腰に構え、いつでも動ける体制を取る。
あの早さだ。普通の人間なら判断する暇はないだろう。
ならこちらは…
竜司「ふっ……」
上に飛び上がり、空中で宙返りを
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