第8話
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佐々蔵助和奏成政!」
竜司「三上流免許皆伝…三上竜司」
成政「へへっいい度胸だよ。そこは認めてやる」
竜司「精々怪我をしないことだ…」
成政「へっ言ってろ。おいサル!ボクの槍をもってこい!」
ひよ子「は、はいぃいいいいい〜!」
尾張に来るときに、俺のことを案内してくれたひよ子という少女が、槍を持ってきて、成政に渡す。
竜司「変わった槍だな…鍔の後ろに…引き金?」
成政「ただの槍だと思うなよー!この槍は国友一貫斎の絡繰り鉄砲槍!」
国友一貫斎は、近江の国の国友村出身の鍛治職人。
一貫斎はこの9代目にあたるが、特に著名であるため説明なく彼を指して「国友藤兵衛」と呼ぶことが多い。
初代・辻村(国友)藤内は美濃国の鍛冶師の出身であり、永正年間に近江国国友村に移り住んだと言われている。
その跡を継いだ2代目以降の当主の多くが国友藤兵衛を名乗った。
他の国友鍛冶職人は重当(旧字:重當。弾が「重ねて当たる」の意)の銘を用いるのが通例だが、藤兵衛家のみ能当(旧字:能當。「能く当たる」の意)を用いる。
明治時代に入り11代目当主以降は鉄砲鍛冶を廃業している。
竜司「なるほど、まさか国友一貫斎殿の作品とは…」
成政「一貫斎を知っているのか?お前」
竜司「まぁ書籍でちらっとな。だが、その手の武器は使い手を選ぶ。果たして使えるのか?君に」
成政「へへん。今更負け惜しみか?まぁただの打刀でボクとこの槍に勝てると思うなよー!」
竜司「まぁいい。では俺も…」
そう言うと、手を空にかざす。
すると
成政「な、なに!?」
利家「わふっ!?すっごーい!何もないところから刀が出てきたわん!」
一益「はや〜本日二回目のびっくり…」
壬月「では、尋常にはじめ!」
驚く三若を置いといて、壬月が始めの号令をかける。
成政「へん!どうやって出したか知らないけど、さっきも言ったように、そんな刀だけでボクには勝てないよ!一発で仕留めてやる!そりゃーーーーーー!」
竜司「甘い!!」
その鉄砲の槍を竜司に向け、強い破裂音と共に玉を打ち放つ。
だが、竜司に当たることはなかった。
竜司「今度はこっちk………何やってるんだ?」
二発目、もしくは槍で打ち込んでくるかと思い、構えたのだが…
成政はその場に座り込み、何やら棒のような物で槍の先端を出し入れしている。
竜司「おい…」
成政「ん、一発撃ったから、筒の中を掃除して、玉薬を篭めなきゃダメなんだよ。んしょ、んしょ…」
竜司「………」
え?あれ?
成政「いってーな!何すんだー!おかげで玉薬が溢れただろーーー!
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