第8話
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…竜司殿、準備は宜しいですか?」
竜司「あぁ、大丈夫だ。行こうか」
麦穂「では参りましょう」
そして、俺と麦穂は【評定の間】へ入っていく。
竜司「…」
評定の間に入った瞬間、見知った顔や見知らぬ顔…
見るからに好意的ではない殺気のこもった目をした者が一斉にこちらに向く。
竜司「…(予想はできていたが…まさか久遠…壬月と麦穂以外俺のことを教えていないな…)」
久遠「おぉ来たか竜司。どうした?そんなところにいないで、こちらに来ぬか?」
こちら…というのは武将達が座っているところ…ではなく
久遠が指しているのは自分の横。上段の上なのだ。
竜司「…(おいおい…俺は久遠の夫にはなったがまだ公式に知らせた訳ではないだろうが…っていうか先にやることがあるんじゃないのか?)」
声を出さない俺を見て、久遠は笑いを堪えているのがわかる。
竜司「…(おのれ…久遠。この状況を楽しんでるな…。後で覚えていろよ…)」
竜司「では、失礼する…」
今は何を言っても無駄な気がするので、仕方がなく久遠の言った通りに壇上に上がり久遠の横で腰を下ろす。
久遠「皆の者。こやつが我の夫となる男。三上竜司という。存分に引き回してやってくれ。ほれ、貴様も自己紹介せい」
竜司「あぁ。ただ今織田久遠信長殿より紹介申し上げられた通り、名を三上竜司という者だ。織田家の双璧、柴田権六勝家殿、丹羽五郎左衛門尉長秀殿はご存知の通りだろうが、まだ私の顔を知らぬ者もおりましょう。本日よりこの織田久遠信長殿の夫と相成り申した。以後お見知りおき願おう」
少女1「ふざけるなぁああああああああああああああああああああああああっ!」
竜司「…(やはりこうなったか…)」
少女1「例え殿がお認めになってもボクは認めないぞ!」
壬月「控えよ和奏。御前であるぞ」
少女1「でも壬月様!いきなり出てきたこんな奴が、殿の夫とかって、どう考えてもーーー!」
壬月「その件については後にしろ」
必死に抗議しようとしている少女を壬月が冷静に抑え込む。
少女1「むー…」
壬月に抑えられ、仕方なくと言った様子でこの場は黙る。
少女2「まぁ確かに佐々殿も意見もわかりますよー。雛もそう思いますしー」
少女「佐々殿、滝川殿の意見に犬子、じゃなかった、この前田又左衛門犬子も同意見だよ!」
どうやら、赤い髪の先にがっついた子が佐々蔵之介成政、紫色の髪の子が滝川一益、そしてお尻に尻尾?のような物をつけているのが、前田利家のようだ。
麦穂「犬子ちゃん。無理して言葉を改めなくても良いですからね?」
利家「えへへ、ごめんな
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