無印編
第四話 それは不思議な出会いだった
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じですか?確かにあの子は真っ直ぐな目をしていましたけど。」
「真っ直ぐな目?」
このはが言うと、フィアが聞いてきた。
「ええ、子どもだから出来るんでしょうね。やってる事は全然真っ直ぐじゃありませんが、おそらく確固たる信念があるのでしょう。」
「そう言えばあの子、“申し訳ないけど、いただいて行く”とか言っちょったねえ。」
「もしかして、何か訳が有るんじゃないのか。サヴェレンティと白穂の時みたいにさ。」
かつて、サヴェレンティは“持ち主に恋心を抱かせて殺す”という呪いの進行を遅らせるため、大秋高校の生徒を襲った事があった。その時は持ち主を殺すためにつけられた“殺害機構(キリングオルガン)”のみを破壊を春亮達が壊した事で一件落着となったが。
「まあ何にせよ、また会って話を聞かなければわからんがな。」
錐霞がそう言い、この話題は一旦保留する事になった。
「そう言えば、あの狼は何だったんだ。」
「ユーノ君みたいに人間が変身していたんじゃないんですか。」
春亮がふと疑問を口にすると、このはが推測を言った。すると、その会話にユーノが参加する。
「いえ、使い魔という可能性もあります。」
「使い魔?」
「動物をベースに作られた魔法生命体で、主人の魔力で活動しています。大型の狼の姿でも魔力の節約になるとは思いますが、小動物ほどでは無いので人間が変身しているとは考えにくいです。」
「なるほど、だがどちらにしてもこれからは常に複数でジュエルシード探しをするべきだな。」
錐霞の言う通りあちらはおそらく常に二人で行動している。初め少女だけが出て来たのは魔導師であるフィア以外は相手にならないと思ったからだ。
「いいんちょーさんの言う通りだ、フィア。無理して一人で行動するなよ。」
「それくらい分かっておる。ウシチチと二人きりでない限りは大丈夫だ。」
「あなたねえ…」
続く
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