無印編
第四話 それは不思議な出会いだった
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られたが、彼女は気絶して地面に落ちていった。
「モード・クッショニング宗盛。」
そして落下した少女を黒絵が髪で受け止め、地面に下ろす。
「何者なんでしょうか、この子。」
少女の顔を覗き込みながらこのはが言った。
「一体、何でこんな小さな子が…」
さらに、そう言って春亮が少女に近づこうとした時だった。
ドドドドドド!
無数の魔力弾が彼らを襲った。
「うわっ!?」
「な、何だ!?」
春亮達が混乱していると、遠くから一つの影が近づいてくる。それは額に宝石を埋め込んだ赤い狼だった。
「フェイトから離れろ!」
狼が叫び、春亮達に向かって突進する。ユーノでもう慣れたので春亮達は驚かず、すぐに対応する。
「黒河可憐!」
「モード・カオティック忠盛」
錐霞と黒絵がそれぞれの得物を伸ばして迎撃しようとした。
「ジャマだ!」
しかし、狼は鋭い爪でそれを切り裂いてそのまま突き進んで来る。
「行かせません!」
そこで、このはが手刀を構えて立ちはだかった。狼は爪を振り下ろすが、このははそれを手刀で受け止めた。それにより狼の爪が欠ける。
「な!?嘘だろ!」
自分の爪が手刀に斬られた事に狼は驚いていた。その時、フィアがこのはに向かって叫んだ。
「ウシチチ、後ろだ!」
それを聞いたこのはが振り返ると、少女が意識を取り戻してデバイスを彼女に向けていた。
「・・・フォトンランサー!」
そして、少女はこのはに向かって魔力弾を放つ。このははそれを回避するが、その隙に狼が少女を回収した。
「逃がすか!」
それを見たフィアが左手のレイジングハートを構えてディバインシューターを放った。しかし、狼が魔力弾を放ってそれを相殺し、そのまま逃亡した。
「全く、あいつらは何だったのだ。」
あの後、フィア達はジュエルシードを封印し、子猫を係員の人に渡してから夜知家に戻ってきた。そして今、彼女らは今日遭遇した少女について話し合っている。
「おそらく、僕と同じ世界から来たんだと思います。」
「でも、目的は何なんだ?」
「私も聞いてみたが、答えても意味がないとか言っておったぞ。」
春亮が疑問を口にすると、フィアがそれに答えた。
「まあ、それならそれで次も来たらまた返り討ちにしてやるが…」
そこまで言って、フィアは考えこむ。
「あいつの目を見て、何か変な感じがしたのだ。」
「変な感じ?」
「それって、どういう感じなんだ?」
その言葉を聞いた黒絵と春亮が彼女に聞く。
「解らんから変な感じなのだ。」
だが、彼女自身にもそれは解らなかった。
「変な感
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