無印編
第四話 それは不思議な出会いだった
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撃魔法を放った。
〈ソニックムーブ〉
だが、少女は高速移動魔法を発動させ、それを躱した。そしてそのままフィアに接近し、デバイスを振るう。そこでフィアはとっさにレイジングハートを盾にして防御した。
「お前は何処の何者だ!一体何が目的なのだ!!」
フィアは襲撃者の少女に言葉をかける。
「答えても、意味がない。」
「そうか!」
だが、話す気は無いようだった。フィアは少女を突き放し、一旦距離をとる。
(あまりこれは使いたく無かったが…)
そう考えながら、フィアはレイジングハートを左手に持ち替え、右手で四角い物体を取り出した。それはルービックキューブである。
彼女には禍具としての能力で、立方体もしくはそれにほとんど近い形の物体から“自分の分身”をつくる事が出来る。しかし、まだ彼女は呪いが解けていないため、使用すると暗黒面に引っ張られ暴走する危険性があるのだ。
一応、抑えられるようにはなったがリスクがある事には変わり無い。なので、レイジングハートを手に入れてからはなるべく使わないようにしていた。
しかし、レイジングハートには接近戦用のモードが無いため、拷問具を上手く使った接近戦をメインにしてきたフィアには少し使い辛かった。獣同然の暴走体にはそれで十分だったが、知性のある人間が相手だとそうはいかない。
「偽装立方体展開(エミュレーション・スタート)!」
フィアがそう叫ぶと、ルービックキューブは1辺1メートルほどの鋼鉄の立方体に変わる。
「!?この人、もう一つデバイスを!」
少女は、フィアが出した新たな武器をデバイスと勘違いする。しかし、それにより警戒を強めた。
「二十番機構・斬式大刀態《凌遅の鉈》_禍動(curse calling)!」
フィアが命じると、立方体は巨大な鉈に変形する。そしてそのまま少女に向かって斬りかかった。少女はデバイスで受け止めるが、人外であるフィアの力に押し負け後ろに吹き飛ばされてしまう。
「十九番機構・抉式螺旋態《人体穿孔機》_禍動!」
さらに、フィアは鉈を螺旋槍に変えて追撃をする。
〈ディフェンサー〉
避けられないと判断したバルディッシュが自動で防御魔法を発動させた。呪いにより強化されているとはいえ、流石にただの質量兵器では防御魔法を貫く事は出来なかった。
「貫けないなら叩き潰すだけだ。二十二番機構・潰式針球態《星棍》_禍動!」
今度は螺旋槍がモーニングスターのような物に変わり、少女に向って振り下された。少女の防御魔法は弱いものなのか、フィアの人外の力で振るわれた事もあり今度は砕かれた。
「キャア!?」
そしてそのまま星棍は少女に当たった。防御を砕いた際、威力が弱まっていたのでバリアジャケットで受け止め
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