第三幕その三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「缶詰があったよ」
「その噂の缶詰の木がだね」
「あるんだね」
「ほら、色々な缶詰があるよ」
木にです、缶詰が一杯果物の様に下がっていてその種類も一杯あるのです。
コンビーフにシーチキン、フルーツもあります。他にはハンバーグやスパムもです。
そのスパムの缶詰を手に取ってです、ジョージは満面の笑顔で言いました。
「いや、これ食べたかったんだよね」
「スパムだよね、それ」
「うん、そうだよ」
まさにそうだとです、ジョージはコンビーフを手に取っている神宝に答えます。
「僕スパムが大好きだからね」
「アメリカ人はスパムが好きだよね」
「皆よく食べているよ」
「そんなに美味しいんだ」
「何かあると食べるよ」
見れば一つだけではありません、ジョージがその手に持っているスパムの缶詰は。幾つもその手の中にあります。
そして缶切りも取って空けながらです、神宝に言うのでした。
「神宝も食べるかい?皆も」
「ううん、それじゃあ一つね」
神宝はこんびーふ缶を空けながら応えました。
「コンビーフと交換しよう」
「そうしようね」
「けれどね」
ここでこうも言う神宝でした。
「缶詰も木になるなんてね」
「オズの国は僕達の世界とこうしたところも違うね」
「そうだよね」
「この国にいたら」
どうなるかとです、ジョージはスパムを食べながら言います。スパムをフォークで刺して口に持って行ってです。
そしてです、とても美味しそうな笑顔でお話しました。
「スパムだって食べられてね」
「コンビーフもね」
「うん、食べられるね」
「そうだよね」
こう二人でお話しながら缶詰を食べています、カルロスも缶詰を食べていますが彼の缶詰はハンバーグです、、それを食べつつつシーチキンを食べている恵梨香に尋ねます。
「恵梨香ちゃんはお魚好きだよね」
「シーチキンとか?」
「いつもお魚食べてるから」
「ええ、好きだけれど」
「けれど?」
「他のものも好きよ」
お魚以外もだというのです。
「お肉もね」
「嫌いなものないんだ」
「自分でもあまりないと思うわ」
「好き嫌いがないっていうのはいいことだね」
「うん、そうよね」
「だから今もだよね」
「パンも食べて果物も食べてね」
見れば恵梨香はそうしたものも食べています、他の皆もです。
「バランスよくね」
「何でも食べるんだね」
「それが身体にいいっていうし」
「そういうことだね、じゃあ僕もね」
カルロスは他の缶詰も開きます、そうして食べていきます。
五人はお昼をあっという間に食べ終えました、それからです。
また出発です、お昼のマンチキンの国はとても暖かくて道を歩いていくのに最適でした、そしてなのでした。
この日もかなり歩きまし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ