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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
As 01 「不吉な予感」
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。内容はバニングス達に魔法のことを隠しているのが心苦しいといったものだ。

「まあびっくりさせちゃうといけないし、色々とね。ショウくんが魔導師だって知ったとき、私もすっごく驚いたし」
「あぁうん、ショウって最初はなのはと無関係だって言ってたもんね」
「え? フェイトちゃんはアースラで会う前からショウくんのこと知ってたの?」
「うん。ショウ、街に被害が出ないように封印しようとしてたから。その……敵かなって思って戦いそうになったことがあったんだ」

 テスタロッサは申し訳なさそうな顔を浮かべ、高町は何とも言えない表情でこちらを見ている。高町に関しては、別にいじわるで言わなかったんじゃないと言いたい。

「別に気に病む必要はないよ。俺は気にしてないから」
「でも……」
「……本当に君は優しい子だね。でも、優しさは時に人を傷つけるから気を付けたほうがいいよ」
「え……」
「あぁ、別に本当は気にしてるって意味じゃないよ。あまり気にしたら相手に余計な気を遣わせることがあるから、今後のためにあまり思い詰めるのはやめろって言いたかっただけだから」

 自分で言っておいてなんだが、何を偉そうに言っているのだろう。自分だってプレシアの一件を気にしているというのに……。

「……ありがとう」
「礼を言われる覚えはないよ。ああ言ったものの、君の優しさで救われる人のほうが多いだろうから」
「ううん、私にとってはお礼を言うほどのことだったよ」
「……そう」
「うん。……私……ショウみたいに人のためになるなら傷つくことを恐れない、本当の優しさを持った人になりたい」

 恥ずかしかったのか、テスタロッサは小声だった。そのため高町は聞き取れていなかったようだ。
 バカなことを言うな、と反射的に叫びそうになった口を力ずくで閉めると、口の中に血の味が広がった。どうやら口内を噛み切ってしまったらしい。

「……俺のほうがなりたいよ。君達みたいな強い人間に」


 ★


 太陽はほぼ姿を消した。
 空は闇に染まりつつあるが、それはいつもと変わらない。変わらないはずなのに雲が早く流れているせいか、どこか不吉な感じがする。
 テスタロッサとの再会によって、これまで以上にプレシアの一件で自分を追い込んでしまってネガティブにでもなってしまったのだろうか。それならば、テスタロッサにあのように言ってしまった手前、顔に出すわけにはいかない。優しい彼女が気を遣うのは目に見えているのだから。
 準備が整った俺は、テスタロッサに指示された場所へと向かう。服装はジャージの上にウインドブレーカー。体力トレーニングを行う際の普段どおりの格好だ。近接戦闘を行うため、どうしても体力が必要になってくるのだ。元々の身体能力が高い方が、魔力で強化した際により高い戦
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