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凡人? 天才? それとも……。
第四話 【初心を忘れず】
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? 鬼ごっこ?」

 凛が質問すると来島先生が愛読書を止めて、校舎を使えって良いぞ。と言って愛読書戻る。

「分かりました。六限目は校舎内限定で鬼ごっこにするね。なにか質問はある?」

 校舎を限定ってことは他のクラスの邪魔にならないか? 三年生とか二年生は授業中するんじゃ……。

「おーそうやそうや。このクラス以外のクラスは入らんように」

 愛読書をしていた来島先生がそう言い残しって教室から出ていき、チャイムが校舎中に響く。来島先生と入れ替わりに陽奈が入ってくる。

「凛、ちょっと相談事があるんだけ?」

「陽奈、今から次のLHRにする鬼ごっこのルール説明するところなんだけど」

「鬼ごっこするの? また懐かしいことするんだ」

「ところで陽奈は凛になんの用事で来たんだよ? 急ぎの用だったら、俺がルール説明するし、連れてっていいぞ」

 どうせ、みんな一回はしたことあるだろうし鬼ごっこ。俺一人でもこれぐらいは大丈夫だろう。

「凛に用というか。このクラスの代表に用があるって言った方が正しいかな。実は、私たちのクラスがどっかのクラスとクラス対抗でなにかしたいって言ってるの」

 なるほど。だから、このクラスのクラス委員の凛に用事があったのか。

「対抗でするのはいいけど。このクラスはついさっき鬼ごっこって決まったからな。どうする、凛?」

「いいんじゃない。クラス対抗で鬼ごっこしても」

 凛は、悩む間もなく、即答する。そして、クラスのみんなに対抗で鬼ごっこをしてもいいかを聞く。

クラスメイトもあっさりOKをする。もちろん、快を除いて。

「私たちのクラスは別にいいって。鬼ごっこでいいよね? 二クラスの意見まとめるのは時間ないし」

 陽奈は少し考えるが、クラス対抗でできれば何でもいいでしょ、ウチのクラスは。と言って承諾。

「ルールは始まる直前までに考えるから」

「了解。あたしは決まったことクラスに言ってくる」

 陽奈が教室を立ち去る。

「ルールどうする? 考えるぐらい、俺も手伝うけど」

「当たり前でしょ? 大地もクラス委員なんだから」

 凛は自分の席に着き、ルーズリーフを出す。俺は近くの椅子を借りて座る。

「対抗だから普通の鬼ごっこだと、盛り上がりに欠けるというか、面白くないよな」

「なら、複数鬼をつけようか? それだとまだ、楽しめるかも」

 確かに、複数つけると盛り上がるような気はするけど。

 少し頭の中でイメージをしてみる。迫り来る人、鬼? と質問する俺。違う、今は村西。と答えるクラスメイト。

「なんか、それだと誰が鬼とか分かりにくいような」

「なら、どうすればいいの? なんか良い案があるのよね?」


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