例えばこんなオマケって
パラレル外伝 例えばこんなISはISじゃなくてOFだろ
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突如俺の耳に飛び込んできたのは、まるでたった今俺が目の前にいることに気付いたかのようなおっとりした声。
・・・・・・・・・。
「喋ったぁぁぁぁぁあぁあああ?!?!」
どたたたん!と派手な音を立てながら後ろのコンテナまで下がってしまった。何だよ歌うたうだけじゃなくて人工知能の類なの!?・・・いくらなんでも中に人、ってことはないよな?
『・・・・・・?』
ん?何かを待ってるのか?待つったって何を?付き人?待ち合わせの彼氏AIとか?・・・あ、誰かって聞かれたのに名前答えて無かった。
「あー・・・俺は真田。真田・・・悟朗左衛門だよ」
一瞬ゴエモンで誤魔化そうとしたんだが、何か嘘をつくようで良心の呵責があったからフルネームで答えさせてもらった。
『サナダ・ゴローザエモン・・・?』
「で、えーっと・・・アレだ。お前は結局何な訳?」
『違う、”オマエ”じゃない』
「ぁえ?」
突然の、毅然とした拒絶だった。一瞬面喰ってしまった。
『私は、ドロレス!』
「ドロ・・・レス?」
『サナダ・ゴローザエモン・・・私の運命の人!!』
直後、バクンと3メートル近くあったコンテナが口を開いてマジビビった。だってあれ一枚で70キロくらいはあるんだもん。あれで足挟んだら骨折の可能性あるって。センパイで同期の人も骨欠けちゃったし・・・じゃなくて!!次の瞬間俺のあれこれの思考はパシフィックオーシャンの彼方までぶっ飛ぶこととなる。
「えっと・・・え?え、え、えぇ!?」
中に入っていたのは、恐らく全高3メートル近くある―――人型ロボットだった。
それはひとりでに動いて、俺の目の前で女の子座りしている。
カラーリングはコンテナと同じピンクが基調で、ロボットにしてはかなり生物的なフォルムをしているように思う。
ロボット・・・?ろぼっと・・・。ロボット!?いやISか?全身装甲ならこれくらいのサイズはありえるけど・・・待て待て待て!民間企業に何も知らせずISを運ばせるとかどう考えても密輸だろ!!コア搭載してたら国際条約違反だぞオイ!?それともこいつが噂に聞く国連の強化外骨格・・・!?というかコイツ!明らかに自立行動してるし!!明らかにヤバイ代物なんじゃないか!?待て待て待ってくれ俺だって社会人なんだこんな所で面倒事に巻き込まれたらこの先俺の家族はあばばばばば・・・・・・しかし、そんな俺の内心の葛藤をよそに―――
『始めまして、私の運命の人!ドロレスと申します!』
そう言ったそのロボット(?)のドロレスは礼儀正しくも俺に深々とお辞儀をしたのだ。
何て人間臭いロボットなんだ!最近の若い奴にでも見せてあげたい挨拶の出来る子のようだ。喋り方もまるで女の子だった。・・・念の為確認しておくか。
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