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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
開戦
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きにはさせへん」

 それに呼応するようにその場にいた全員が頷いた。するとスカリエッティは声を出して笑った。その様子に不信な表情をする皆だが、彼はひとしきり笑い終えると、

「いや失敬。随分といい仲間たちに恵まれたようだねぇエシェク。ところで彼女達に君の事は話したのかな?」

「ああ。そして皆は俺のことを信じてくれた」

 それに聖がしっかりとした声音で答えると、スカリエッティはまたしても小さく笑みをこぼした。

「スカリエッティ! テメェに聞きたいことがある、ヴィヴィオはあの中か?」

「そうとも、彼女は大切な聖王の鍵だからね。それも君とは違う完全な成功体だ。彼女を取り戻したいのであればゆりかごの中に行くことをオススメしよう。しかし一筋縄ではいかないよ」

「上等だ。何が来たってあの子を取り戻す。俺はこいつ等と約束したんだ」

 聖はなのはとフェイトを見ながらスカリエッティに言い放つ。

「なるほどなるほど。君は本当に面白い成長を遂げたものだねぇ。救えるものなら救って見せたまえ。では私はこれで……おぉっと君に一つ言い忘れていた。エシェク、君にはこの座標に向かってみたまえ」

 そういうとスカリエッティは手元に一つのモニタを出し座標を表示した。聖は一瞬怪訝そうな顔をするものの、何かを感じ取ったように答えた。

「わかった、テメェの言い分に乗ってやるよ。だけどな覚悟しとけよ、テメェは俺達が絶対に捕まえる」

「楽しみにしているよ。ではね」

 そう言い残しモニタにはまたもノイズが蔓延った。

 はやては皆の方に踵を返しながら皆に命令を下した。

「皆、今の聞いたな? これより私達機動六課は全力を持って奴等を阻止する。なんとしても市街地に被害を出させないようにするんや!」

 命令に対し皆は頷き返事を返した。

「まず地上におるナンバーズ達はティアナ達に行ってもらう。ゆりかご内はなのはちゃんにヴィータ。スカリエッティのアジトへはフェイトちゃんが頼む。シグナムは意見陳述会の日に現れた男、元地上本部所属のゼスト・グランガイツ氏をよろしくな。ほんで、聖くんは……さっきヤツが指定したところへ向かうんや。皆これに対して何か意見あるか?」

 はやての問いに皆が首を振る。その中で聖ははやてに頭を下げながら告げた。

「ありがとう、はやて」

「なぁに気にせんでええよ。せやけど済んだら皆のサポートに向かってな?」

「ああ。勿論だ」

 聖が頷いたのを確認すると、はやてはもう一度皆の方に向き直り言い切った。

「これより十分後に全員出撃や。各自準備を整えていくように。……これが最後の戦いや。気張って行くで」

 それを聞いた皆はそれぞれの準備に取り掛かった。






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