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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第五章 強襲作戦 後編
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、ひゃぁ!?」
りょう「あ、ばかっ!?」
慌てて降りようとすると、どう言う訳かさちは片腕だけで支えられており、バランスを崩して危うく転び掛けた。
見ると、りょうは片手に武器と共に、男を一人抱えていたのである。
しかしそれを指摘するより先に、さちにはする事が有った。

さち「す、すみません!まま、まさかおぶっていただいてたなんて!」
りょう「いや勝手にやってんだから別にいいっつの。てか恐縮するより歩けるなら歩こうぜ?なんかこの船浸水してるっぽい」
さち「えっ!?あ、はいっ!」
苦笑して言いながら歩き出したりょうに、さちは慌てて続く。確かに足元には水が薄く張っており、どういうわけか船の中からギギギ……という少々不穏な音が響き始めていた。

さち「あ、あの……その人は……」
りょう「ん?あぁ、此奴か。お前のとこ行く時槍やり有ったんだが、根っから悪人でも無いらしくてな。このままその内沈む船底に気絶さしとく訳にもいかねーからな」
さち「は、はぁ……」
船から出たら、そこいらへんに放りだす。と言う話しだったので、とりあえずさちは納得しておいた。
と、同時に、気になったもう一つの事を問う。

さち「あ、あの……りょうさん……」
りょう「ん?まだなんかあんの?」
さち「は、はい。あの……あの方達は、結局……」
言いながら、さちは言い淀むように言葉を止めた。
自分が此処に居て、りょうには目立った外傷は無いのだ。どうやったのかは分からないが、どうなったのかはある程度分かる。
聞きたくは無かったが、聞く義務はある気がした。

りょう「……死んだ。……てか、殺した。全員な」
さち「…………」
その言葉はどう言う訳か、サチの心を深く刺した。
分かってはいるのだ。あれは最早人でなしと言うレベルを超越している。あれだけの事をした者たちに、死と言う罰が振り落ちるのはある意味当然なのかもしれない。

そして敢えて言うなら、其れを望んだのは自分だ。だが……

「「…………」」
なんとなく重くなった空気に耐えかねたように、りょうが片手で頬を掻いた。

りょう「あー、まぁ、なんつーか、なんだその、悪かった」
さち「ど、どうして謝るんですか!?私は、りょうさんや皆さんに……あ!妹達は……」
りょう「あぁ、そっちは全員無事だ。一人も死んでねーし、見たとこ命に別条もねぇよ。ひでー状態だったのは間違いねーけどな」
さち「よ、よかった……!」
ほぅ、と息を吐いたさちに、りょうは少しだけ微笑む。そのあと少しだけ、自嘲気味に溜息をついた。

りょう「けどまさかお前の方に手が向くとは思わなかったんで……あの有様だ。なっさけねーってか、顔の方も、もうちょい手早く片づけてリゃな……」
さち「い、いえ!これは、私が勝手にした
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