無印編
第二話 魔法の呪文はリリカルなのか?
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が言った。
「それも呪われた道具なのかい?」
「いえ、そうじゃないんですけど、とても危険なもので不用意に触ると大変な事になるんです。」
理事長の質問にユーノが答えた。
現在、春亮達は呪われた道具の関係者達にジュエルシード集めの手伝いを依頼している。
「ふむ、ならば知り合いには見つけたら壊れやすいから不用意に触らないようにと言っておこう。」
「ありがとうございます。」
「それで、どれくらいの数があるんだい。」
「ええと、21個あるうちの2個はもう回収済みですから…」
「残り19個という事ですね。」
理事長の秘書“北条漸音”が言った。
「ええ。」
「うーん、結構あるね。」
理事長秘書補佐見習いのメイド少女“サヴェレンティ”がうなりながら言った。ちなみに彼女もフィア達と同じく禍具で、正式名を“王権を果たす完全人形(サヴェレンティ・パーフェクションドール)”といい、その名の通り呪われた人形だ。
「だからさ、その白穂達にも手伝ってもらいたいんだけど…」
そう言いながら春亮は、ソファーに座っている一人の少女を見た。まるで作り物のように整った顔をした少女である。
「人間、まさか貴方また私とサヴェレンティに面倒事を押し付けるつもり。」
「いや、そう言うわけじゃ…」
彼女は“桜参白穂”、春亮の事を“人間”と呼んでいるが呪われた道具ではなく人間である。ある時期、所有する禍具であるサヴェレンティと入れ替わっていたため、その時の呼び方が定着しただけだ。
「でも、もし見つけたら絶対に触らないわ。危ないみたいだし。でもすぐ後で誰かが拾ってそれに巻き込まれるのも冗談じゃないから連絡はするわ。せいぜい急いで駆けつけることね。私はすぐ逃げるけど。」
「ええと、白穂が言いたいのは『見つけたらすぐ連絡する。』って事で…」
「さて、そろそろ時間ね。帰りましょうサヴェレンティ。」
余計な事を言いかけたサヴェレンティの腕を掴んで引っ張りながら、白穂は理事長室を後にした。
「当然、私は全面的に協力するぞ、夜知。」
「ありがとう、いんちょーさん。」
先程発言した少女は“上野錐霞”。春亮とフィアのクラスのクラス委員長である。かつては“闇曲拍明の研究室長国”という禍具関係の組織に所属していたが、現在はそこを抜けて春亮達の仲間になっている。
「さて、白穂君ももう帰った事だし、私もそろそろお暇しよう。」
「じゃあ、俺達も夕飯の買い物があるんでそろそろ帰ります。」
「うむ、手回しの方は任せておいてくれたまえ。」
そして、春亮達も挨拶を済ませて帰路についた。
帰り道、春亮達はついでに夕飯の買い物を済ませようとスーパーの方に向か
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