無印編
第二話 魔法の呪文はリリカルなのか?
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「ハルがいいんなら、うちもいいよ。」
フィア達も春亮の案に賛成のようだ。
「・・・ありがとうございます。」
彼らの善意に対し、ユーノは再び頭を下げた。
「気にすんなって。」
「おかげでふぃっちーの魔法少女として活躍も見られるし。」
「ちょっと黒絵さん!」
「冗談じゃよ。」
このはに注意され、そう答える黒絵であったが、実は半分ほど本気だったりする。
「とりあえず、これからどうするのだ?」
「ここはやっぱり、いんちょーさんや白穂達にも手伝ってもらった方がいいんじゃないか?」
フィアのこれからの方針に対する疑問に春亮が答える。その時、ユーノが手を挙げた。
「あの…」
「ん?どうしたんだ。ユーノ。」
「忘れていましたけど、このはさんと黒絵さんって何者なんですか。生身で暴走体と戦ったり、黒絵さんにいたっては髪が伸びて動いていたんですけど。」
「ああ、それか。まあ、お前も色々と話してくれたんだし、こっちの事も話していいよな?」
春亮はフィア達に聞いた。
「別にかまわんぞ。」
「こっちだけが一方的に知っているのもおかしいですし。」
「ゆーのんは信用出来ると思う。」
当然、彼女達は同意する。
「いやあの、“ゆーのん”って僕の事ですか…」
そんな中、いつの間にか黒絵につけられた独創的なニックネームに困惑するユーノであった。
春亮達は、ユーノにフィア達の正体“呪われた道具”そして“夜知家のシステム”について簡単に説明した。
「呪いのせいで道具が人間になるなんて、聞いた事ありませんよ。」
「いや、喋るフェレットに言われてもなあ…」
「え?僕人間ですよ。」
「「「「えっ!?」」」」
ユーノの告白に、一同は驚く。
「魔力の回復を早めるために、この姿になって魔力の節約をしているんです。って言うか、フィアさんと会った時は人間の姿だったんじゃ・・」
「待て!確かお前を拾った時は既にその姿だったぞ!!」
「あれ?」
自分の記憶とフィアの言葉の違いに首を傾げるユーノであったが、一度考えてフィアに拾われた時の事を思い出す。
「そう言えば、そうでしたね。」
「まあ、何か間違いが起こる前に確認出来て良かったな。」
春亮がそう言うが、この時彼らはまだユーノに将来襲いかかる悲劇を知らなかった。
翌日の放課後、春亮達はユーノとともに大秋高校の理事長室にいた。今日は運良く理事長がいる日だったようである。
「ふむ、その“青い菱形の宝石”を探すのを手伝えばいいんだね。」
ガスマスクで顔を隠した男、私立大秋高校の理事長“世界橋ガブリエル”
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