暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos15日常の新たな友・非日常の討つべき敵〜Wiedersehen〜
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それを見て「あはははははは♪」大笑いした。

「ランサー。あなたが本当に私たちに対して申し訳ないって思ってくれているなら、教えてください。あなたたち騎士や主の正体を。そして何を企てているのかを」

フェイトは管理局員として仕事を全うするべくそんな取引を持ちかけた。普通なら応じるわけがない。ここまで周到にことを運んできた騎士たちだもん。なのは達の襲撃ってミスが無ければ全てが上手く行ってたほどの。やっぱりと言うか「それだけは出来ない」ランサーが首を横に振った。

「じゃあ許しません」

「・・・・セイバー、バスター。パラディース・ヴェヒターの将として、最後の指示を出す。これからは口出しするな」

「「・・・・ヤヴォール」」

2人を黙らせたランサーが、フェイトの問いに答え始めた。騎士たちの主が病に臥せっていること、それが“闇の書”が未完成ゆえの呪いの所為であること、それを治すために完成を目指していること、それはどんな治癒魔法でも治せないことを。
だから蒐集を始めた。犯罪者ばかりを狩る理由は、主の未来を民間人の怨嗟や血で穢さないため。主は犯罪者だからと言って蒐集対象にすることに対しても、その犯罪者に申し訳ないって考えるほどに心優しい人だという事も。

「――故に我々は、ここで捕まるわけにはいかない。フェイト・テスタロッサ。君に許してもらえなかったのはやはり残念だが、仕方がない」

ランサーはそう言って立ち上がって、「行くぞ、セイバー、バスター」って2人に声を掛けて去ろうとした。ここで「待ちなさい!」わたしだけが呼び止める。なのは達は黙ってまま。たぶん騎士たちの目的に、テスタメントを思い出したのかもしれない。誰かの為に罪を犯す、って。

(だからってここで見逃すわけにはいかない!)

――閃駆――

一足飛びでランサーに斬り込む。ランサーはまだ騎士甲冑に変身も武装もし直してない。セイバーとバスターはランサーの前を行ってるから、ランサーの背後を守ることは出来ない。あと警戒すべきはランサーの防御魔法だけ。

「(迷うよりやる!)雷牙・・・月閃刃!!」

付加したままだった雷撃の斬撃を打ち込んだ。どうせ防がれる、って思っていたけどわたしの一撃は見事に「うぐぅ・・・!」ランサーに直撃して、ランサーを大きく吹っ飛ばした。セイバーとバスターはそれを見ても何も文句を言わない。ていうか「お前が手を出すなって言ったんだからな、ランサー」ってバスターが呆れ口調でそう言って飛び去って行った。

「無茶をする男だ。全ての魔力を防御から外していたら危なかったぞ」

セイバーも呆れ口調で言いながら、木に叩き付けられて座り込むランサーの元へ。ランサーはセイバーに支えられながら「あ痛たた」立ち上った。

(わざと受けたって言うの・・
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