無印編
第一話 魔法少女始めたぞ!
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。寝間着は大秋高校の制服によく似たものに変わっていた。違いはネクタイがリボンに変わったのと、足を守るためにブーツを履いている事の他、細部のデザインが異なっている。そして彼女の右手には、面の一つの中央に赤い宝石の埋め込まれた鋼鉄の立方体が先端についた杖が握られていた。
「こ、これは一体・・・」
それを見た春亮は困惑する。
「いけない!」
「ふぃっちー、ハル逃げて!」
その時、怪物がこのは達を振り払い、フィアに向かって突進して来た。
(間に合わない!)
フィアはまだこの杖“レイジングハート”の使い方を知らないのでそう思ったが…
〈Protection〉
レイジングハートから音声が鳴り、フィアの周囲にバリアが展開される。それに弾かれ、怪物は庭を転がった。
「す、すごい…」
その光景を見て、春亮は思わず声をもらした。
「ええと・・・その封印というのはどうすればよいのだ。」
「僕達の使う魔法は術式がプログラムとして組み込まれています。だから攻撃や防御は思うだけで自動的に発動します。」
「なんと言うか、ハイテクな感じだな。」
「でも、封印などの高度な魔法は使うのに呪文が必要になります。」
「そうか、それでその呪文は?」
「心を澄まして下さい。そうすれば自然と浮かんできます。」
「心を澄ます…?ええと…」
フィアはフェレットの言う通りにした。すると、一つの呪文が浮かんでくる。
「・・・これだな。」
〈Sealing mode stand by〉
それに応じて、レイジングハートが変形する。
「いくぞ!“リリカルマジカル 封印すべきは忌わしき器 ジュエルシードシリアル21封印!”」
彼女が呪文を唱えると、レイジングハートから無数の銀色に光る帯が伸びて、怪物に絡みつく。怪物は抵抗しようとしたがそのまま消えて、後に残ったのはローマ数字で21と刻まれた青い菱形の宝石だった。
「早く、レイジングハートでふれて。」
「あ、ああ。」
フェレットに言われ、フィアはレイジングハートで青い宝石にふれた。すると、宝石はレイジングハートの中に収納された。その後、フィアの服は寝間着に、杖は宝石へと戻ったのであった。
「終わったのか?」
「はい。」
春亮の質問にフェレットが答えた。
続く
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