無印編
第一話 魔法少女始めたぞ!
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までの間、こいつはうちで預かることになるな。」
「そうですね。でもフェレットって何を食べるんでしょうか?」
「ペットショップで聞けばいいんじゃないか?」
そして、このフェレット(?)はここで預かることが確定した。のだが…
「そう言えばふぃっちー、この子は何処で拾ったん?」
黒絵がふと思いついた疑問をフィアにぶつけた。
「家の裏の竹林だ。」
「あそこで?お前どうしてそんな所に行ったんだ。」
「声が聞こえたのだ。頭の中に直接、助けを呼ぶ声が・・・それが聞こえた方に行ったらこいつがいた。」
「声って・・・まさか!」
フィアの話を聞いた一同は、フェレットの首輪についている赤い宝石を見た。
「いや、私も一応確かめてみたが、その宝石は呪われた道具の類ではなかったぞ。」
「じゃあ、フィアの聞いた声っていうのは何だったんだ?」
「私に聞かれても分からん。」
ひとまず、フィアの聞いた声については置いておくことになった。
夜中、皆が寝静まった頃再びフィアの頭の中に直接声が響いた。
『助けて…誰か、僕の声が聞こえていますか。誰か…』
「?また、あの声だ…」
昼間に聞いた声がまた響き、フィアは慌てて布団から飛び起きた。すぐさま、自室から出ようと障子に手をかけようとするが…
ドゴーン!!
突然、庭の方から轟音が響く。一瞬それに驚き、フィアはその場で転びそうになるがなんとか踏みとどまり障子を開け放つ。
障子を開けたフィアの目に入って来たのは、縁側の向こうにある庭そして・・・そこにいる毛玉としか表現しようのない、謎の怪物だった。
「な、何だこいつは!?」
フィアが思わず叫ぶ。すると、先程の音を聞きいたのか別の部屋から春亮とこのはが、それに離れからは黒絵が飛び出して来た。
「いきなりとんでもないのが来ましたね。」
「でも何か、呪われた道具とは違う感じがするな。」
「道具そのものじゃなくて、それが作り出したものかもしれんねえ。」
春亮達がそれぞれに怪物を分析する。
『助けて…助けて…』
すると、再びフィアの頭に直接あの声が響いた。それを聞いた彼女は声のする場所・・・フェレットの寝かせてあるカゴが置いてある夜知家の居間に向かい、障子を開けた。そこから出てきたのは、例のフェレットだった。すると、それは怪物を見て“しゃべった”。
「もう、こんな所まで来てたなんて…」
「なっ…!」
「フェ、フェレットがしゃべった…!?」
それを見て一同は驚くが、怪物はそれに構わず突進して来る。
「モード《カオティック忠盛》!」
すぐさま黒絵が髪を伸ばし拘束する。だが、動きを止められ
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