無印編
第一話 魔法少女始めたぞ!
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ガに出てきた“魔法少女”というやつみたいだったぞ。」
「じゃあ、男の子じゃから“魔法少年”というわけじゃね。」
「ああ。しかし、今回の夢で分かった事があった。」
「何ですか?」
「モフモフは素晴らしいが、モジャモジャは恐ろしいという事だ!」
その言葉に一同はずっこける。
「きっとあの夢は、モジャモジャをモフモフと同じと考え、無闇に近づいたらヒドイ目に会うという警告だったのだろう!つまり、モジャモジャはウシチチの体にぶら下がっているクリーチャーと同じくらいおぞましい物なのだ!」
「何でそうなるんですか!」
いつも通り、夜知家は今日も賑やかだった。
さて、この日は日曜日だが夜知家には特にやる事が無かった。買い物などに出かける予定も無いし、呪われた道具に関するトラブルも無いので、春亮としては家でのんびり過ごしたいと思っていたが…
「・・・暇だ。」
そうは思わない者が一人いた。もちろんフィアである。
「なあハルアキ、散歩に行ってもよいか?」
「ん?別にいいぞ。でもあんま遠くには行くなよ。」
「分かっているわい。」
彼女はそのままパタパタと走りながら玄関に向かった。
フィアが出かけてから十分ほど経ち、彼女が帰って来た。
「思ったより早かったな、フィア…」
居間のふすまが開く音を聞き、春亮が振り返ると…
「た、大変だハルアキ!」
フィアが一匹の動物を抱えて立っていた。
「お、お前またそんなの拾って…」
「待って下さい春亮くん。」
春亮は勝手に動物を拾ってきたフィアを叱ろうとするが、それをこのはが止めた。
「どうしたんだこのは。」
「この子、怪我をしています。」
「えっ!」
よく見てみると、確かにその動物は傷を負っていた。
「ホントだ、早く手当てをしなきゃな。すぐ救急箱を持って来るから待っててくれ。黒絵も手伝い頼む。」
「オッケ〜。こういう時こそウチの出番じゃね。」
動物の怪我の手当を終えた春亮達は一息をついていた。
「にしても、これって何の動物なんだ?」
ふと、春亮が疑問を口にする。
「イタチの仲間みたいですけどねえ。」
「私が思うに、これはフェレットというやつではないのか。」
「確かにそんな感じじゃけどこんな種類のフェレット、ウチは見た事無いよ。」
それに対し、このは、フィア、黒絵の三人が順番に推測を言った。
「でもまあ、いるんじゃないか。こいつも誰かのペットみたいいだし。」
フェレット(?)の首についている赤い宝石のついた首輪を見ながら春亮が言った。
「とりあえず、怪我が治るのと飼い主が見つかる
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