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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
五章 幕間劇
久遠と一日買い物デート
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と言って交換したが、さすがだな。これは、エーリカや詩乃も絶賛する訳だ。まあ次行く時は、結菜も連れていこう。こんな絶品な魚料理もあるんだしな。で、食い終わった所だから、反対側に行ったら。

「ふむ・・・・。ここは武具を扱う通りか」

「さすがにここには結菜の土産はないだろうな」

「だな。お、あそこに鉄砲商の店が・・・・」

「おいおい。結菜の土産に鉄砲か?」

とまあこんな話をしながら歩いていたがな。任務の時は任務に集中もあるが、遊ぶ時は遊ぶし。土産を選ぶならちゃんと探せばいいし。

「だが、この物の流れの規模は何度見ても凄いな。やはりこれからは銭と商人の時代か」

「そういう考えも今日は無しだぞ、今日くらいは遊びな」

「働けと言ってくる者は多いが、遊べと言ってくる者はお前くらいだぞ、一真」

「だって今は逢い引き中だぞ。仕事を忘れない方がおかしいぞ。それに久遠は働き過ぎだ。たまには遊んで甘えるのもいいだろう?」

「そうか。これが甘やかされるということか」

と何か一人で納得されたがまあいいか。たまにはこれでいいと思う。武具や鉄砲を一通り見た俺達は、その先に行くと久遠のテンションが上がった。何だと思えば南蛮菓子屋があった。なので寄ってみる事にした。

「いらっしゃい。ゆっくり見ていって頂戴」

「うむ。おお・・・・色々あるのだな」

クッキーやタルトがあったり、チーズケーキやキャンディーが置いてあったが、全部作れるな。菓子作りにも、積極的になった時があってその時いた女性隊員に、試食をしてもらったらまるで店置いてあるみたいと絶品だったな。

「ケジャトと有平糖だな、甘いぞ」

「ケジャトってどんなお菓子なんだ?」

「牛の乳で作った菓子だ。我はあまり好かんな」

ふむ。正史での信長は好みと聞いたが久遠は好みではないのか。ケジャトっていうのは、ポルトガル生まれのベイクドチーズケーキらしい。

「だが、我の食べた事のない物もあるな。幾つか買って帰るか・・・・」

「そんなに買ってどうするんだよ。それに京まで行くんだから節約しないとダメだろう」

まあ、本当はここにある南蛮菓子はほとんど作れるけどね。で、しゅんとなった久遠に、じゃあ宿で食べるなら一つだけでいいからと言って俺が買うと言ったら明るくなった。

「そうか。一つだけか・・・・どれにしようか・・・・」

久遠はそんな調子で真剣に選ぶ。どうやら有平糖とぼうろは食べた事はあるが、カルメルというのは食べた事がないらしい。お菓子を真剣に選ぶ姿を見たら、この子は本当に織田家の棟梁かと疑問に思う位だ。

「ふむ・・・・一つとなると、やはり迷うな。・・・・決めたぞ一真。このかすていらにしよう」

あら?色々あった
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