暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
四章 幕間劇
事後処理×人間の選択×道
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いくら頸を討ち取ったとしても、兵が数十から数百人いたら逃げる。ただでは逃げないから、ガソリン撒いて火をつけてから逃げる事も考えるが、それをしたらこの城はなかったかもね。まあ俺が創造で創り直せばいいんだと思う。

「・・・・やはり、私も同行すればよかった。ですが、あの手で斉藤家の主君を刎ねたのは、一真様だからこそ出来た業ですね」

「そうだろうな。それに稲葉山城なくてとも、他だと別の手も考えていたさ。安全かつ確実に落とせる策くらいはな」

と言いながらも一緒に城内を歩いていると、やがて壬月達と話している久遠の姿が見えてきた。

「おーい、久遠」

「一真か。・・・・随分早かったな」

「清州までの使い、ご苦労様」

「お帰りなさいませ一真様」

「俺も用事あったからな、こっちが清州からの報告書だ」

「詩乃、結菜の側にいてくれたこと助かる。夫として礼を言う」

とか言ってたけどな。本当は、寿命が縮まるから次からは策を任せると言いたいところだろうが。俺は軍人であり、部下に指示を出して部下を率いて行動を共にする。

「ところで、俺がいない間に何かあった?」

「今のところは何もないな。しばらくはこのまま状況が続くだろう」

「東は静かですか?」

「平穏とは言わんが、中心がないからな。今の内に何とかする。そちらに何か策があるなら、我が早死にせんものを頼むぞ」

「お任せを」

「とはいえ、今日は疲れていよう。もう休め」

「・・・・(コクッ)」

「じゃあ、詩乃を長屋に送るが何か手伝う事はない?」

「大丈夫だ。今日は一真も休め」

「ホンのの些細な事でいいから何かあるか?」

「ならば、市井から上がってきた陳情の山があるのだ。吟味を任せて良いか?」

「いいだろう。ちょうど事務職やりたい気分だったのでな」

「ならやってくれ」

「了解。あと結菜からの伝言だが、久遠は忙しいとご飯抜きにする事があるから、ちゃんとご飯を食えとの事だ」

分かっている、とは言っているがあれは分かっていない顔だ。なので俺は壬月と麦穂に頼んでおいたけど、食わなかったらハリセン一発なと釘を刺しておいた。その後事務職をしていたが、詩乃も見てくれていたから助かった。でもこういう仕事も上司の役目だと思うので、一枚ずつ陳情書を吟味していったのか、山だったのがあっという間に終わったのは、さすがの詩乃でも驚いていた。仕事が終わったので俺は詩乃を連れて行った。行きたい所があるそうなので、俺はボディガードという訳だ。

「そういえば、西美濃三人衆はどうなりましたか?」

「ああ、あいつら?あいつらは久遠の元に下ってあの龍興派を説得してるはずさ。俺が討ち取ったけどな。気になるか?」

やっぱり気に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ