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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
三章 幕間劇
刺身料理
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当はマグロの方がいいと思ったが、当時はマグロのランクは下だったと聞く。

なのでランク上のフグとタイにした。冷凍庫から出してから解凍した魚を捌いてから、薄く切っていき皿に刺身を盛った。あとは茶碗にホカホカご飯と味噌汁を用意させてから、空間にしまって長屋に行った。城から出てから一時間くらいか。時計を見ながら、俺の部屋の襖を開けたらお茶を飲んでいた壬月と麦穂。

「お、来た来た。で、一真様のご馳走はどこにあるんだ?」

俺は落ち着けと言った後に、部屋の奥に机を出して来てから二人の目の前に置いた。先程作った物を空間から取り出した。温かさを残したご飯と味噌汁を壬月と麦穂の側に置いてから刺身を中心に置いた。壬月が膳はないのか?と聞かれたので、ここでは俺流で食べるんだと言っておいた。それで食べ始めたらご飯も味噌汁も刺身も美味いと好評であった。

「この魚は何ですか?一真様」

「ん?ああそれはフグだな、そっちにあるのがタイだ」

「こんな高級魚、よく獲れましたね。海で獲ってきたと言うのは本当のようですね」

本当はトレミーの冷凍庫から取ってきただけ何だけど。たまに拠点である所から、食糧を調達してあるが、種類豊富で魚介類から牛・豚・鳥の肉から調味料まで。

「この味噌汁に入っている白い物は何ですか?」

「それか。それは豆腐だ」

「豆腐か。確かに味は豆腐だが、これはこれで美味いな」

前にも言ったかもしれんが、豆腐は僧の食べ物だそうだ。だからあまり食わないと言っていたけど、俺らからすれば豆腐は一般的な食べ物だ。

「そういえば、今更でありますが、演習お疲れ様でした」

「そうだな。壬月も麦穂もお疲れさん」

「うーむ。今回は一真様にすっかりやられてしまった。あの狙撃に関して中々なモノだった」

「確かに・・・・俺達で言うなら歩く武器庫みたいな感じだしな」

と言ったが、歩く武器庫って言うフレーズはどこかで聞いたような。まあいいと思ってご飯おかわりと言ってきたので、俺は手だけを突っ込んでからご飯が盛られた状態で出てきた。厨房には俺以外にいるからな、それに今頃は昼食の時だしな。

「何か見てるとまるで一真様が夫にでもなったように思える」

「まあ確かに。こんな美人に囲まれながら飯を食うのも悪くはない」

「一真様は魅力的な男性ですし、そういう仲になるのも悪くはありません。ただ一真様には妻がいる事もお忘れなく」

俺は分かってるよと言いながらも食事に没頭した。壬月と麦穂は、ああは言いながらも仲は良いのだなと思った。二人は家老だからな。最後まで綺麗に食い終わったので、茶碗と皿をトレミーの厨房に置いてから、壬月と麦穂を見送ったのであった。
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