暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン35 鉄砲水と菓子屋の陰謀
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古深海王シーラカンス 攻3000→ナチュラル・ボーン・ザウルス 攻1200(破壊)
 夢想 LP4000→2200

 魚の王の突撃の前に、なすすべなく骨になった恐竜が砕け散った。だが、そのバラバラになった頭蓋骨の目の部分から植物の根がにょっきりと生えてきたかと思うとそれがみるみるうちに伸びて育ち、3つの赤い花を咲かせたかと思うとその中心からいくつもの種がはじけ飛ぶ。

 デモンバルサムトークン×3 守100

「なっ!?」
「リバースカード、デモンバルサム・シードを発動したみたい。私の表側モンスターが破壊されて戦闘ダメージを受けた時、ダメージ500ポイントにつき1体のトークンを特殊召喚するんだってさ」
「むっ、厄介な。ターンエンド」

 さすが夢想、かなりきつい一発を当てたのにそれを逆に利用されてしまった。伏せカードが1枚も用意できなかったのはかなり痛いな。

「私のターン、ドロー。………ねえ、清明」
「なーに?」
「この勝負、私がもらうからね」
「え?」

 その自信たっぷりの言葉に、思わず聞き返す。その様子はさぞかし間抜けに映ったことだろう、と聞き返した後で思いしまった、と心の中で毒づいた。でも、そんなことをしている間にも彼女のターンは進んでいくわけで。

「プリーステス・オームを召喚して効果を発動するんだってさ。このカードは自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして800のダメージを与える効果を持ってるの」
「1体、800………」

 えっと、僕のライフが残り3300だから、4回まではぎりぎり耐えられるわけだ。まずデモンバルサム・トークンで3回ダメージを受けて、さらに棘紫竜で1回。で、最後に残った自分をリリースすれば合計5回。
 …………ダメじゃん。

「発射!なんだってさ」

 清明 LP3300→2500→1700→900→100→0





「ま、負けた………」

 しかもものすごくあっさりと。ははは、こりゃチョコは絶望的かな。何か彼女が言ってた気もしたけどもう話をする気力もなかったので適当に聞き流し、とぼとぼとレッド寮に帰ることにした。
 どこの道を通ったのかもよくわからないままぼんやりと寮にたどり着き、そのまま頭から布団かぶってさっさと寝ようと思ったのに僕の部屋ではなぜか万丈目が待ち構えていた。そして僕がドアを開けた瞬間、間髪入れずに土下座のポーズをとる。たいていのことなら無視しようかと思ってたけど、これにはさすがに驚いた。

「何、万丈目。どったの?」
「どったの、だと?すまない、清明。本当にすまん!」

 この一言を皮切りにワーワーと喋る万丈目をなだめながら話を聞いていくと、なんでも花束を届けるための万丈目グループのヘリのパイロットが着地場所が
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