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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
As 00 「始まりの朝」
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る」
「ショウ、普通そういうのは私が何かを焦がしたり、食器を割ったりした場合に言うことではありませんか?」
「そうだけど……シュテルの場合、必要もないのに面白くしようとするだろ」
「面白く……失礼ですね。愛妻弁当を作ることの何が面白いんですか?」

 何で少しキレているのだろう。俺は間違ったことは言っていないはず。そもそも、さっき黄色い声が上がるとか自分で言っていたはずだ。それに

「結婚してもいないのに、愛妻弁当を作ろうとしているあたりおかしいだろ? 面白くしようとしてるとしか思えない」
「ここ最近思うのですが、ショウは私の言うことやることを全て否定していませんか? 私のこと嫌いなのですか?」
「いや、嫌いじゃないけど……そもそもの話、それは自業自得だろ。君が変な言動をするから否定しているだけであって……」
「完成しましたので食事にしましょう」

 そう言ってシュテルはせっせとテーブルに出来上がった料理を運び始める。
 俺の弁当も完成しているようで中身を覗いて見ると、そこにはハート……ではなく、ファラの顔が描かれていた。これならばキャラ弁などと誤魔化せるが、俺が少女ものを……といった誤解を招きかねない。
 ぐちゃぐちゃにしてしまおうかと思ったが、背後から視線と圧力を感じる。俺は観念したよというように大きなため息をついて、食事が並べられているテーブルへと向かった。

「美味しいですか?」
「あぁ……美味しいよ」
「美味しくないのなら、はっきり言ってほしいものです」

 と、頬を膨らませるシュテル。怒っているとアピールしているのだろうが、頬以外の部分は至って平常運転。怒っているというよりは、口にものを詰め込みすぎているようにしか見えない。

「いや、美味しいから」
「感情がこもっていないじゃないですか。シュテル、美味しいよ……みたいに言えないのですか」
「……そっちのほうが嘘っぽくないかな?」
「そうですね」

 なら何で言った、とこちらが言う前にシュテルは箸を進める。まあ言ってたら説明を始めたかもしれないからいいか、と思った俺は食事を進めることにした。
 無言で食事をすること数分、再びシュテルが意識をこちらに向けてきた。今度はいったい何を言うつもりなのだろう。

「そういえば、今日ではありませんでしたか?」
「何が?」
「ショウが夏休み前に関わった事件――それで知り合った少女がこの街に来るのがですよ」

 ジュエルシード事件で出会った少女テスタロッサ。彼女はリンディさん達の計らいで、今日からこの街で生活を始めるらしい。学校にも通うと聞いている。
 さらに言えば、早朝にテスタロッサと顔を合わせないかという話があった。俺は食事の準備があるので行かずに今に至っているわけだが、高町は今頃彼女と再会
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