番外、出張中です
IF ネギま編
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
し離れた丘になっている場所に少年の魔力を感知したので父親であると思われる男の死体と杖を持って、かなり久しぶりに悪魔の翼を出して空を飛んで追いかけます。
少年に追い付くと、傍には片足を失った女性が倒れていた。少年はその女性を必死に引きずりながら村から離れようとしている。
「何処に行こうとしているんだい?」
空から声を掛けると、少年は驚いて子供用と思われる小さな杖を構える。
「安心して良いよ。僕の仕事はもう終わったからね。この辺りで生きている人間は君とその女性だけさ。それと彼は君の父親だろう。死体だが持って来てあげたよ」
そう言って少年に向かって担いでいた男の死体と杖を投げる。
「それとこれは僕からの施しさ」
魔剣を使って片足を失った女性の止血を行う。
「そして最後にこれを君に渡しておこう」
僕を召還するのに必要なチラシを一枚、少年に投げ渡す。
「それを使えば僕を呼び出す事が出来る。代価を用意すれば、僕はどんな願いでも叶えてあげるよ」
それこそ死者蘇生だってね。言葉にせずに目だけで語っておく。コレ位の子供は見境無いからね。代価が足りないと断っても、しつこく纏わり付くのが目に見えている。なんとかしてあげたいとは思うけど、奇跡の安売りは神の存在を軽くする行為だからあまり褒められた事ではないんだよね。だからこんな事しか言ってあげられない。
「僕を殺せる位強くなって、復讐のために呼び出すのも有りだよ」
それだけを告げて僕は依頼主の元に転移する。
依頼主に報告後、僕は元の世界に帰る事が出来なかった。向こうの世界に残して来た『断罪の剣』の皆の事が気になるので帰還方法を開発しながら、たまに悪魔の仕事をしつつ、経歴を詐称して身体も人間に作り替えて日本にある麻帆良学園と呼ばれる学園都市にある教会で神父をやって過ごしています。
この世界の事を色々と調べて分かった事ですが、歴史はそれほど変わりが無いようです。ですが悪魔は別の存在ですし、天使や堕天使、神話勢力の存在は確認されませんでした。その変わりに魔法使いは大量にいます。
彼らの使う魔法は僕達の魔法とは色々と違いますけどね。
僕らの使う魔法は魔力をそのまま火や水に直接変化させたり、イメージ通りの現象を起こすのですが、彼らの使う魔法は魔力と言う資金を使って精霊と言うアルバイトを雇い、呪文と言う仕事を割り振って結果を出すという非情に効率の悪い魔法体系のようです。
また僕らに比べるとスペックがかなり落ちるのでそこまで強くもありません。実際、この世界で一番強いとされるナギ・スプリングフィールドを殺してしまいましたから。あの程度ならコカビエルでも倒せるでしょうね。
それからこの学園都市は魔法使い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ