After days
挿話集
妖精達の凡な日常A
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追放も出来る。
「あんたら、私の店で何やってくれてんだ。ん?表でやって来い」
槍使いの女性から凄まじいオーラが零れたが、次の瞬間には最初の穏和な印象に戻っていた。
「……少し来ない間に面白い子達が増えたわね、ハンニャ」
「……ふん」
「ごめんなさい、アシュレイさん。ご迷惑をお掛けしました。あの棚の服とこの帽子を頂けるから?」
「客は歓迎する」
槍を仕舞った後、数秒トレードウィンドウを操作してその女性は去っていった。
……時は少し遡り。
店内に密かに潜入すべく、徐々に高度を落としていく3人。そんな時、先頭のハンニャが突如停止し、アルセとヴィレッタを制止した。
「っ!?……なによ!?」
「……あれは!!」
アルセはハンニャが気づいた事にすぐさま同じく警戒を現す。2人の視線の先にはどこか神秘的な雰囲気をまとうサラマンダーの女性が居た。
「……あの人が、何?」
このゲームに殺気を表すエフェクトがあるならば、広範囲を瞬時に焼き尽くしそうな形相をしている2人にヴィレッタが平然と話しかける。
彼女のPK行為に対する報復の為に憎悪を持って襲いかかられた経験もある彼女にとってこの程度はぬるま湯に過ぎない。
「《神滅戦姫》……聞いたことあるでしょ?」
「……あるわ。でも、架空の人物……って、まさか」
「無理もない。俺も新生ALOになってからは初めて見た」
ハンニャはそう言いながらレーヴァテインを実体化させる。
「ちょ……、ハンニャ!!」
「ヤツは何するか分からねぇ、お前らはここで待ってな」
そう言い残し、ハンニャその場から消えた。
「ふふ……」
家路をのんびりと歩きながら思わず笑みをこぼす。通常マップに出なくなって久しいが、随分とそこは様変わりしていた。
「再び起きたか《戦神》よ」
偽りの口調を消し去り、地の口調で独り呟く。
「SAOから《黒の剣士》《閃光》《紅き死神》《聖譚歌》達。ALOから《戦神》《征服王》《絶剣》《緑の双翼》、そして私……後2枠、間に合うか……?」
最悪外部に助力を求める必要がある。国内ではホークス、サジタリウス、七武狭。外様では騎士団、白象神。
「できれば現実世界の問題は仮想世界に持ち込みたくないのだが……」
考え事をしている間に目的地に到着した。アルヴヘイムからその上位マップであるアースガルド
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