暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第38話 騎獣とティアとカトレア 女って怖い
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ろえば、本格的に別荘として使用可能です。しかし、問題が発生しました。照明は大丈夫なのですが、家具輸送費の見積もりが大変な事になってしまったのです。木はたくさんあるので、家具職人を拉致し……ゲフンゲフン。雇うか派遣してもらえるようにお願いしておきました。それと同時に、家具職人達の作業場を作る為の人員を一部割きました。それから《錬金》や《凝縮》による生木の乾燥作業が、私とクリフしか出来ないので辛いです。

作業開始15週目
 家具職人達が到着しました。母上の話では、私のベッドを作った腕の良い職人達だそうです。作業場の方は、何とか間に合ったと言った感じです。職人達を別荘と作業場に案内し、部屋に合う家具を作ってもらうようお願いしました。……見学し終わった職人達は、ガラスを贅沢に使った建築様式に目を爛々と輝かせていました。ちょっと怖いと思ったのは、私だけの秘密です。次の日職人達が「内装も全て任せて欲しい」と、直談判して来ました。特に断る理由が無かったので、了承しておきます。

作業開始19週目
 浴場が完成し、別荘の廊下と一部の部屋の内装が完成しました。驚いた事に職人達は、レイアウトが同じでも各部屋ごとに家具や装飾・壁紙のデザインの変え、全く別の部屋に仕上げて来ました。職人達のこだわりには脱帽です。それから、一部屋ごとに名前を付けるのは良いですが、命名権をかけた喧嘩はしないでほしいです。

 何はともあれ、これでカトレアを療養目的で呼ぶ下準備が出来ました。浴場が完成したと聞いて入りに来ていた父上と母上に、温泉がカトレアの病の症状を抑えるのに、有効であると伝えます。そして療養の為に、カトレアを招待したいとお願いしました。

 こうなると、ヴァリエール公爵家全員で突撃して来る可能性が大です。公爵家だけ呼んで(実際は呼んでないけど)、モンモランシ伯爵家を呼ばないのは角が立ちます。ならばいっそ「両家とも招待してしまいましょう」と言ったら、父上と母上は思い切り苦笑いをしてくれました。



 少し時が流れて、11月(ギューフ)に入りました。別荘の内装関連もほぼ終わり、必要な使用人も雇い入れました。まだまだ少ないですが、招待する人数が少ないので問題無いでしょう。

 そして公爵家と伯爵家が、今日の午前中に別荘に到着する予定なのです。私は本邸の建設を午前中で切り上げ、騎獣に跨り別荘に戻って来ました。

「お疲れ様です。イル」

 私が声をかけたのが、正式に私の騎獣になったオイルーンです。正式に騎獣になってもらうに当たって、お互いをイル、ギルと愛称で呼ぶ様になりました。ティアは内心で「面白くない」と思っている様ですが、仕方が無いと諦めた様です。

「我は戻る」

 イルはそう言うと、ガルム舎の方に走って行きました。相変わらず早いです。
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