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オズの五人の子供達
第二幕その十一

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「凄いわよね」
「有り難いと思うわ」
「確かにね。僕も休む必要はないからね」
 ジャックからも言ってきます。
「それはかなり大きいね」
「そうですよね、それだけで」
「かなり」
「そうだよ、さて頭も交換したし」
 それでだというのです。
「また行こうね」
「はい、いざエメラルドの都に」
「行きましょう」
「あと三日位だよ」
 ジャックは夜休む分を計算に入れて五人にお話します。
「エメラルドの都までね」
「あと三日ですか」
「もう半分越えたんですね」
 最初ここに来た時に一週間でした、もう四日歩いているからです。
「それじゃあもう少し歩いたら」
「元の世界に帰れるんですね」
「そうなるよ、ただこの世界は凄く面白いから」
 それでだとです、ここでこうも言うジャックでした。
「色々と回ったらどうかな」
「マンチキンとエメラルドの都以外のですか」
「他の国にも」
「そうだよ、色々な場所に行けばね」
 いいというのです。
「楽しめるよ」
「とはいっても」
 五人共です、ジャックからお誘いを受けてもです。それでもでした。
 お互いに困った感じの顔になって見合ってからこうジャックに答えました。
「私達今は元の世界に帰りたいです」
「こっちでどれだけいても向こうの世界では一瞬ってわかっていても」
「やっぱりお家に帰りたいです」
「そうしたいです」
「そう、それじゃあ仕方ないね」
 五人がそう思っているのならとです、ジャックも言いました。
「じゃあエメラルドの都に着いたらね」
「はい、オズマ姫にお願いして」
「そのうえで」
「元の世界に帰るといいよ」
 こうしたこともお話してでした、そのうえで。
 一行は黄色い道に戻りました、そしてでした。
 黄色い道を歩いていきます、道の左右はまだ青いです。ですが。
 その青い世界もです、やがては。
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