暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第68話 ロマンティックとプラグマティック
[1/7]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
リュウキの表情が変わったのを確認したキリトは、リュウキの方を向いた。
「リュウキも気づいたか……?」
キリトがそう聞いていた。リュウキは、キリトの問に首を縦に振った。
「え? ほんとっ?」
レイナはリュウキの方を向いた。そして。リュウキは数秒後。
「レイナ」
リュウキはレイナの方を見た。
「わっ! う……うん?」
レイナは、考えていたリュウキが突然振り向かれたから驚いたようだった。
「確か……、レイナはヨルコさんとフレンド登録していたよな?」
リュウキはレイナにそう聞いた。彼女と初めて会ったあの時に、アスナとレイナの2人は登録をしていたと記憶している。
「え? あっ……そうだけど。私とおねえちゃんは」
レイナは間違いないと頷いた。
「ええ、でも……もう」
アスナも頷いたけれど、表情は暗い。当然だろう。彼女とはフレンド登録をしたんだけれど、その相手はもう、この世界にはいないんだから。……そう思っていたから。
「……違う。キリトが言っていただろう? 確認してみてくれ」
「え……?」
レイナとアスナ。
殆ど2人同時にフレンド登録しているヨルコの位置情報を確認した。
すると……。
「えっ!!」
「なっ!!」
2人から驚きの声が上がる。キリトもその反応を見て、十分だった。
「やっぱりか……。カインズ氏もヨルコさんも、まだ生きているんだな」
「う、うん!でも……なんで??だって、目の前で……。」
アスナもレイナもわからない。確かに、カインズもそう、そしてヨルコも。
目の前でその体が砕け散ったのだ。その身体を青く光らせ、そして無数の硝子片となって、砕け散った筈だった。
何度も目の当たりにした光景を。……何度も二度とは見たくないと思っていたその映像を。
それは鮮明に頭の中に残っていた。
「圏内では基本的にHPは減らない……でも、オブジェクトの耐久値は減る。……さっきのバケットサンド見たいに」
キリトはそう説明した。
「だから、キリトは気づいたのか。バケットサンドが消滅した瞬間を凝視して」
「……ああ、似ていたんだ。限りなく同じエフェクトだったからな」
リュウキの問いに頷くキリト。
「……あの時の槍が削っていたのは、カインズのHPじゃなく、鎧の耐久値、だった。という訳か……。そして、その鎧が砕け散った瞬間に」
リュウキがそこまで言うと、レイナは、はっとしていた。
「……あっ!まさか……、そのエフェクトに乗じて転移結晶で?」
「……だろうな。光り輝き砕け散るその瞬間を狙って、転移すれば、後に残るのはあの死亡エフェクト同様のもの。《見ているようで見ていなかっ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ