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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第68話 ロマンティックとプラグマティック
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……欠けたピースの一つ一つが合さっていくような感じだった。
そして、リュウキは……考え込む。
「リュウキ君?」
考え込むリュウキにわからなかったのか、レイナはリュウキの方を見た。
「……ストレージ共通化……その結婚の相手、その相手が死んだとき 相手のアイテム……それはどうなる?」
リュウキのその言葉を聞いて、3人は考えた
「え……? それって、グリセルダさんと、グリムロックさんの事?え……っと、相手が死んでしまったら……」
「う……ん。えっと……」
アスナとレイナははっきりと判らなかった様だが、キリトはすぐに結論が出た様だ。
「ッ……。成る程そう言うことか」
キリト自身の中でも、全ての線が一本に繋がった。
今回の事件、それは初めからずっと、何かがおかしいと感じていたのだ。あのシュミットがなんらかの関与をしているとは思っていた。だが、人を殺し且つアイテムを奪おうとするような男ではない。
それはこの4人もわかっていた。
仮にそんな人間だったとして、と過程すら立てられない。
何故なら、そんな人間が、攻略組で己の命を張った守備隊のリーダーなどやれる筈も無い。命を何時落としてもおかしくない最前線で、そんな事出来る筈が無いだろう。
キリトも、その事については判っていた様だった。
そして、全ての鍵となる言葉を発した。
「……相手のもの、全て 結婚相手のものになる。ってこと、か?」
「「!!!」」
「推測、だが。高確率だと思う。……なら見えてくる真実があるだろう」
リュウキはそう言う。表情を強ばらせながら。
「指輪は……最初から奪われたわけじゃ無かったって事?」
レイナは、驚きを隠せずそう聞く。指輪の紛失のせいで、今回の事件が起きたと言っても過言じゃないから。そう言ったが、キリトは首を振った。
「違う。……奪われたんだ」
その言葉を聞いた瞬間、リュウキの表情がガラリと変った。
「……裏切り、だ。この世で最低だと思えるものの1つだとオレは思う」
その表情は怒り。
喜怒哀楽の内の怒りの感情が全面に出たかの様な表情だった。
「え……じゃあ グリムロックが……全ての犯人?じゃあ、何で、2人に協力なんて……。下手をしたら自分のことが……」
「それは……」
キリトは考える。リュウキは、結論は直ぐに出た様だ。
だが、ここからは急がなければならないだろう。
「……レイナ、アスナ。ヨルコさんの位置情報。もう一度教えてくれないか?……想像が正しければ……。」
リュウキは、2人の方を見て。
「元黄金林檎の3人が危険だ」
リュウキはその理由を推察を3人に話した。
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