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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第68話 ロマンティックとプラグマティック
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時に反応しただけだった。其々、レストランに常備されているフォークを素早く装備すると、正に閃光が如く速度で、キリトに襲いかかった。
凄まじい金属音と共に迫る高速の刃。キリトに突きつけるその太刀筋は、交差し、一段階迫力を増していた。
「まままっ! まったまった!! 違う違う! そうじゃなくって!! ほら! さっき、ロマンチックだとか、プラスチックだとか……!」
キリトはあまりの恐怖体験に慌てながら弁解をしようとするが、2人は止まらない。
「誰も……」
「そんなことッ!!」
「「言ってないわよっ!!!」」
それと同時にキリトの脛にキックをする。当然、そのキックはノックバックを発生させ、キリトは衝撃を受けていた。
「キリト……、プラスチックって何だ? 全然 違うだろ、《pragmatic》 意味は現実的、実際的、って事だ」
リュウキはやれやれ……と言わんばかりにそう言っていた。でも、勿論判らない所もある。英語の意味は判っているのだけど。
「だが、何で2人ともそれだけの事で怒っているんだ?」
「もうっ!! だから女の子にそんな事言うのが悪いのっ!!」
レイナはかーっ! と赤くなりながら怒っていた。そう、怒った意味がよく判らなかったのだ。
キリトは、ただ疑問を質問しただけなのだが?と。
「??」
リュウキは、再び首を傾げていた。このやり取りは一体何度目?と思ってしまったアスナは。
「はぁ……。リュウキ君に、言っても駄目だって……」
アスナはため息をしてそういった。何度目か、判らないやり取り。でも……。こうしたやり取りも楽しくなっているのも事実だった。実際にレイナは怒るように言っているが、楽しんでいる節もあるから。
「駄目だとは失礼だな……。だが、駄目と言われても仕方ないか。……よく判ってないのは事実だからな」
「たははは……」
キリトはその返事に苦笑いした。
2人に真っ向からそう返せるのは、この世界で恐らくリュウキだけだろうから。そして、同時にリュウキにも感謝。2人の閃光の刃の矛先を清々しいまでに変えてくれたから。
「でも、このSAOで現実的って、どういう意味だ?」
キリトはそうアスナに聞いた。これは、別に聞いても悪い事じゃない。
「はぁ……わからない? だって、身も蓋も無いでしょ?ストレージ共通化なんて……。」
アスナはため息をしながらそう返した。その意味はリュウキもよく判った様だ。
「まぁ……それはわかるな。ストレージを共通にするんだから………ッ! ストレー……ジ共通化?」
その時、ストレージ共通化と言う言葉を再度聞いて、そして自身も呟いて、そしてその意味合いを再度考えて、リュウキの中で何かが芽生えた。
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