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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第68話 ロマンティックとプラグマティック
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……だね?」
レイナがそう答えた。
「そうなのか? 血盟騎士団では」
リュウキがそう聞くと2人は頷く。
「だって、SAOでは、誰が何を入手したのか、それは全部自己申告でしょ?隠蔽のトラブルを回避したかったら。そうするしか無いわ。それに……」
アスナは、一呼吸を置くと微笑みながら、話した。
「そう言うシステムだからこそ……この世界の結婚に重みが出るのよ……。結婚すれば、2人のアイテムストレージは共通化するでしょ? それまでなら、隠そうと思えば隠せたものが結婚した途端……何も隠せなくなる」
アスナがそう言うと、レイナも深く頷いた。気持ちは同じ、心底そう思っているようだった。
「ストレージ共通化って、とてもプラグマティックなシステムだけど……。同時にとってもロマンティックだと私は思う」
「うん。本当、だよね? 信じて……信じられて……。真剣にお互いが好き同士じゃなきゃ、成り立たないもの……。生命線とも言える情報を共有するんだからさ……」
アスナとレイナ、2人して今日一番とも思えるほど穏やかな表情だった。この世界において、個人の情報は レイナが言うようにまさに生命線といっても過言じゃない。それを共有する事が出来るほどに信頼しているんだとすれば……2人の様に感じるのだろう。
「………」
リュウキはそんな2人を見て考えていた。確かに結婚と言うシステムは互いが最大級に信頼しあっていないと、出来ないものだ。自分自身が、なるのか?と思えばはっきり言ってそこまでに値するプレイヤーは中々いるものじゃない。それに、これはさっきと同じで、自分は良くても、相手が……と言う場合もあるのだ。凄く難しいもの、だとも思える。
そして、何よりも《好きになる》と言う気持ち。
はっきり言ってしまえば、リュウキはよく判らない、判っていない。リュウキは、自身の側にずっといてくれた爺やの事は好きだ。大好きだって胸を張って言える。
そして、この場にいる3人も好印象を持っていると言えるだろう。
だが……そう言う≪好き≫とは 違うと思う。
そして、目の前の女性……レイナに対する心情も違うと思う。だけど……その差異がよく判らないだ。リュウキがそう考えていた時。
「なぁ……2人とも」
キリトがレイナとアスナに話しかけていた。
「ん?」
「何?」
2人同時に聞き返す。キリトのその疑問。それを聞いたその時に、2人の持つ、《双・閃光》と言う二つ名。
その真の意味を知ることになる。……その身を持って。
「アスナとレイナ……2人とも結婚した事あるの?」
アスナとレイナ。
2人は、今回は弁当の時の様に、別に示し合わせたわけじゃない。ただ、2人が同
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