暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第68話 ロマンティックとプラグマティック
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た》……か。なるほどな……流石だ」

 リュウキは頷いた。キリトの推理、それは見事なものだと感じたんだ。
 僅かな糸口から答えに導き出したのだから。

「いや、オレは運が良かったんだよ。あの砕けたサンドを見て、思いついたんだから。アスナのおかげだな」

 キリトは、そう言いながらアスナの方を見た。

「え……」

 アスナはきょとんとした。さっきまで、驚愕の事実を知って、険しかったその顔が一変した

「あは……」

 レイナはアスナのその表情を見て笑う。あんな風に言われたら……自分だったら絶対に嬉しい。
自分だったら、自分がリュウキに言われたら本当に嬉しいんだから。
 でも……その過程がちょっと複雑だった。

「……私の作ったお弁当駄目にされちゃったし……」

 アスナは、じとーっとキリトの方を睨みながら言っていた。

「あっ……それは本当にすまんかったです……」

 キリトはそのツッコミで意気消沈してしまった。アスナは項垂れるキリトを見て少し笑顔になると。

「もう、良いよっ……」

 アスナはプイッと顔を背けた。

「あはははっ……!」
 
 レイナは2人を見て笑った。 理由が判らない状態だけど、ヨルコ達が生きていてくれている事が、少なからず、笑顔を誘った様だ。

「まぁ、アスナが怒るのも無理ないか」

 リュウキはそう結論をした。折角作った物を壊されてたのだから。

「あれは、照れ隠しなんだよ?リュウキ君っ!」
「……そうなのか?」

 リュウキはレイナにそう言うわれ、アスナにそう聞く。だけど、アスナは慌てて。

「ななななっ! そんなわけありません!!」

 アスナは思い切り否定していた。それを見て、聞いたリュウキは、再びレイナの方を向いて。

「……アスナは、否定してるぞ?」

「あはっ、女の子は、そう言っちゃうものなのっ!」

 レイナはまたまた、笑顔になってそう説明。だが、アスナは思い切り首を横に振っている。
 つまり、よく判らない。

「ん……難しいものだな」

 リュウキは苦笑いをしていた。
 
「ははは………」

 キリトはキリトで、笑っている。アスナの事もそう、そしてリュウキのキャラについてもだ。
何度見ても思う。
 
 ……こんな男、今時いるのか?と思ってしまうのだ。

 疎い鈍い鈍感。『いくら自分でも、そこまで酷くないぞ。』とキリトは思ってしまっていた。だが、レイナが言うようにアスナが照れ隠し?に関しては素直に頷けない様だが……。
だから、結論はどっちもどっちと言う事だろうか。 



 そして、その後はNPCのレストランに入り、今回の件を最初からおさらいをしていた。

 ヨルコの件、それ
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