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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第67話 手料理と事の真相
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た。
「わっ! ほんとっ??」
レイナは、リュウキが呟いたようなその言葉を聞いていたようだった。身を乗り出してリュウキに聞く。
「……ああ、本当だ。……この世界に来て一番だな」
リュウキも頷いた。事実、これまでに虚実を言った事は一度も無い男だから。頷くと同時に 目を見開いていたのだ。
「わっ♪」
ガッツポーズをするレイナ。心底嬉しい……と言った様子だった。
「いや、本気で、本当に美味いぞ? いつの間に仕入れたんだ? 2人とも」
キリトも同意見だったようだ。
「耐久値が切れるってレイも言ってたでしょ? こう言う事もあるかと思って朝から用意してたの」
「……ん〜? お姉ちゃん?」
「…ッ! ほんとに、それだけだからね!!」
顔を真っ赤にさせてアスナはそう叫ぶ。レイナとアスナは同じところに居住している。一緒に用意したのだろうと思う。
「まぁ……流石というべきだな」
確かに食事をしなくても、大丈夫だ。だが、今回の様な頭を働かさなければ、答えに到達出来ない場面。食事は身体と心を休める為には必要なモノだと言う事は、レイナから教わった。
だから、リュウキはそう言っていた。
そしてキリトが更に聞いた。
「確かに……それで? これは何処から仕入れたんだ? こんなに美味いのは本気で初めてだから。教えて欲しいんだが……」
キリトがそう聞く。すると……レイナはふふんっ! っと息を荒くして、リュウキを見ていた。
「……ん?」
リュウキは、レイナのその意味がいまいちわからなかった様だ。その答えはアスナから返ってくる。
「それは……売ってない。お店のじゃない」
アスナのその静かな一言。それを聞いてリュウキはレイナの言葉を思い出した。
『私とお姉ちゃんは、一緒に料理スキルも競っているんだよ?』
それは、あの53層のあのNPCのレストランでの事だった。
「そうか、なるほど……」
リュウキは続いてそのバケットサンドを再び頬張る。
「ね? ね?? どう? どうっ??」
レイナはリュウキが思い出したことに気がついたようだった。だから、改めてリュウキに聞いた。
「……美味しい。以前の事、撤回するよ。見事だ」
リュウキは素直に認めた。
≪必要の無い≫と考えていた言葉を素直に撤回したのだ。いや、元々もうそんな事は思っていなかった。あの層で、レイナと一緒に料理を食べた時、本当に楽しく……安らいだから。
「あはっ! でしょ♪」
レイナは、リュウキのその言葉を訊いて、にっこりと微笑んだ。
「えっ? つまりこれって……?」
キリトは、まだ判っていないようだ。この料理を作ったのが誰なの
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