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凡人? 天才? それとも……。
第三話 【嘘吐き】
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く変態っ
て言ったよな?

「そこの変態だぁ。見たことないかぁ? 凛の幼なじみらしい」

「なんで知っているんだよ、お前は。言った覚えがないぞ、誰から仕入れた。後、勝手に変態にするな! この変態ゲーマー」

「ふ〜ん。この変態が……この人が。凛の……」

 今も変態って言ったよね? 君の兄の方が変態なのに……。って、近っ!

 陽奈さんはそう言うと顔を近づけて俺の顔をジッと見る。髪からほんのり香るのはシャンプ
ーの香りかな? 安らかな気持ちに……ってこれじゃあ本当の変態だな、俺。

「あの、顔が近いです。なにか顔についていますか? そんなにジッと見られると困ります。いろんな意味で」

 本当にいろんな意味で困る、つい顔に見とれてしまいそうになるから!
 
「あっ! ごめん。凛の幼なじみだからつい」

 慌てて近づけた顔を離し、またジッと顔を見つめる。

「お前らもしかして初対面だったかぁ? 同じ学校なのに」

 初対面な事が不思議なのか。快が不思議そうに呟いた。

 いや、不思議じゃないだろ普通。同じクラスならともかく、学校なら知らなくても……。

「えぇぇぇっ! 見たことない。こんな変態。……人」

 もの凄く吃驚した陽奈はそんなバカな。と言わんばかりに叫ぶ。

 そこまで驚く必要ないだろ。学校が一緒ってことで、うん? 同じ学校か……ってことは知り合いがふっ、増えたぁぁぁ! やばい嬉しいぜ。

「この変態が……人が同じ学校なんて――ってなんて顔しているの! もしかして……」

 陽奈は間違った方向に想像して焦りだす。

「違う、違う。この変態は知り合い増えて喜んでいるだけだ。変な想像する癖。直せよぉ、兄ちゃん悲しくなるからなぁ」

 快は陽奈の想像を間違った方向から正しく方向に修正する。今更だけど変態って言うのを止めろよ。
「うるさい。私のことだからお兄ちゃ……快は関係ない」

 仲良いな……。昔は凛とこんな感じで仲良く騒いでいたりしていたな。でもまぁ、今はただのクラスメイトだけどな……

「おっ。どうしたぁ、大地。寂しそうだぞ、陽奈の言葉が効いたかぁ?」

 ふざけた様子で快が心配してくれるから、からかっているのか心配しているのかよく分からない。

「いや、ちょっと昔のこと思い出してな……。まあ、気にするな」

「昔のことって、凛のこと? 昔から凛はあんな感じ?」

「こらこら、陽奈っ。お兄ちゃんは悲しいぞぉ……。少しは大地の気持ちを考えろぉ」

 興味津々に凛のことを聞く陽奈に対して快は悲しむ振りを適当にしながら言う。

「なんでよ。大体、さっきからお兄ちゃん、お兄ちゃんってアンタの方が少し生まれるのが早かっただけでしょ」

「双子でも
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