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赤城と烈風
防衛の要
12試艦上戦闘機『紫電』、試製中戦『飛燕』
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同業他社、川崎と愛知の発動機製造部門も協力。
 日本国内の各社が航空機用発動機の製造技術、総力を結集している事は言うまでもありません。

 A18木星の改良型となる仮称E型は点検整備作業が容易になり、稼働率の向上も期待されています。
 来年の試作品完成を目標に、懸命な努力が続けられています。

 土井武夫技師を中心とする機体の設計陣、愛知と川崎の共同開発チームも同様です。
 困難を厭わず12試艦上局地戦闘機『紫電』の発達型、『紫電改』にA18木星の設計案を検討。


 A18木星は現在審査中であり量産の開始後に初期呼称、不具合の多発する事態も懸念されます。
 A10火星も馬力強化型の開発が続行され、A18木星の搭載型は『紫電改二』と仮称。

 陸軍は既にA10光への換装型を『飛燕』2型、A18誉の装備型を『飛燕』3型と呼称し川崎へ発注。
 更にA21土星の他社製造品、護を装備する『飛燕』4型の配備を目論んでいますが。

 海軍としては元々A8金星を搭載する前提で設計され、発動機の換装にも限度があると判断。
 大直径の空冷星型18気筒A18木星、更に大型の空冷星型22気筒A21土星は他の機体に搭載を計画。


 1939年≪冬の戦争≫の衝撃に拠り、爆撃機を迎撃する高速邀撃機の必要性が強く認識されました。
 三菱は12試艦上戦闘機『烈風』、後述する13試艦上戦闘機の2機種を担当しています。

 川崎は12試艦上局地戦闘機『紫電』、愛知も13試双発単座陸上戦闘機『天雷』の開発中です。
 自社負担で良いから戦闘機の開発に携わりたい、と練習機の製造経験しか無い2社が希望。

 中島海軍大臣は大歓迎し激励、両社に局地戦闘機の開発を依頼すると快諾。
 1940年に局地戦闘機の試作が立川飛行機、及び渡辺(後の九州)飛行機へ発注されました。
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