暁 〜小説投稿サイト〜
アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第7話「私、修行開始!」
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
う前にも言ったのに。この世界には5人のとても偉い神様がいてね…」

女神ルアクサの生んだ五人の男神。それは現在では五大神と呼ばれている。

物質とエーテルを司る「黒く超越する空色」、知恵と進化を司る「輝き進む金の知恵」、

契約と代償を司る「紅と契約の鳳龍」、生命と天寿を司る「白く儚き生命」、

不死と悠久を司る「青く無垢なる不死」の五人の神々である。

そして、その五大神が生んだ中位、下位の神々も存在する。

「神様は私達個人個人にはどんなに祈っても力を貸してくれないの。

彼らが手助けするのは、この星のため。この世界のためなのよ。

だから『神様の力を借りた魔法』というのは普通は使えないのよ」

神官たちにはそうした世界への愛が求められる。でなければ、儀式であっても

神様の力を借りることはできないのだ、と。

「魔素魔法は、知恵と進化、契約と代償、生命と天寿、不死と悠久の四つのマナの属性を

操って使う魔法だから、技量が足りなかったり、大きな儀式を行おうとすると

失敗する確率も多いし、そうなった時大事故になる可能性もあるの」

ヴァレリーは沈んだ調子でそう言う。何か辛い思い出があるのだろうか、彼女は続ける。

「だから、精霊魔術のほうがいいわ。威力はともかく、代償は少ないんだから」

言葉を区切ると、おほん、と咳払いをして

「それに魔素魔法については、

各国の魔法学院の規則でみだりに教えないことになってます。

なので、もし覚えたいなら、そっちは独学で勉強してね。

それ以外だと…帝都の魔法学院に入学しなきゃ教えてあげません」

と続けて「以上で、簡単だけど魔法の話は終わりよ」と言って…質問は受け付けずに、

ヴァレリーは部屋のドアを開けて彼女に微笑む。

「そろそろご飯よ。もうすぐできるから、支度を手伝ってね」

その言葉に促され、イダは部屋を出て従業員用の居間へと向かったのであった。

―――因みに、メニューは米のおかゆと余った霜降り肉のローストビーフだった。



「それが遅れた理由とかないわー」

軽く責める言葉を発しながら、グウェンは目にも留まらぬ速度でナイフを操り

イダに何度も何度も刺突する。練習用の木製ナイフはもうお互いぼろぼろだ。

そのグウェンの攻撃を…勿論、手加減はされているであろうそれをよけながら

イダは体の調子が前日よりいいことに気がついていた。

(―――なんか、数日間一生懸命筋トレして、その後休んで疲れをとった時みたい)

思考が乱れる。ドウ、と昨日と同じようにグウェンに転がされ、そして喉元に…

グウェンは「まあ、手加減したとはいえ大したもんにゃ」と褒め称える。

褒め称えた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ