SAO編−白百合の刃−
SAO41−阿吽のモノクロ
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伏せで寝たことあったけど、体が痛かったし、先生に怒られるし、よだれを垂らしたところをクラスメイトに見られるわで散々だった。
少し休もう。疲れた時は寝るにかぎる。まぶたを閉じようとした時、ふと思うことが浮かんだ。それは声と共にやってきた。
「よかったら、わたしが話聞くけど?」
剛姫はそのまま去るかと思いきや、その場にいてくれて、しかも聞き手をしてくると言ってきた。話したところで漆黒が変わらない限り無意味だと思っていたけど、話すことで少しは気持ちが楽になる可能性を望んで甘えて話すことにした。流石に顔を机に埋めて話すのは良くないから、顔を上げて剛姫を見て今日のことを話した。
「……そんなことできるのね。普通は無理に近いのに、一度わたしも漆黒と白の剣士のスイッチを見てみたいな」
「勘弁してください……できたとしても、精神的にきついんですから」
「フフッ、その様子だと本当に楽じゃないみたいだね。ごめんなさい」
剛姫は慰めるように微笑む。ごめんなさいの一言と頬笑む顔を見て聞いて、少しだけ気持ちが楽になったやっぱり、溜めこまないで人に話すだけでも変わるものだと改めて知る。
「剛姫、私と変わってくれないかな?」
「う〜ん……わたしは、そのままでいいんじゃないかな?」
「明日も勝手にやられたら精神的にきついんです! やめてって言っても、受け入れてくれなかったし」
「そっか。でも、ダ〜メよ」
「なんで」
「狙撃者と一緒だと、安心するから変えられない」
「そんな〜」
希望が叶わず、嘆きながら再びテーブルの上でうつ伏せになって顔を埋めてやった。なんで、あんなチャシャ猫のような人と安心するんだろう。常にからかわれたりしてないの? 剛姫っておかしいの? 昨日の戦闘も異常に強さも発揮していたし、おかしいよ。
「……そんな白の剣士に、ちょっとだけ漆黒の話をするわね」
別にいいですよ。『漆黒』の噂など前線に出ていれば自然に耳にする有名人。攻略組では『閃光』や『黒の剣士』並に聞く。そして、漆黒の正体を見たことある。『漆黒』の印象は二つある。一つは、大和撫子のような美人な女の子。二つ目は常に一人でいる時が多かった。
だから、漆黒のことを知っている人は……いないこともないけど、剛姫は漆黒の何を知っているのだろう。
少し……興味が湧いた。だから私はもう一度顔を上げた。
「興味出た?」
「聞くだけ聞いてみます」
「わかった。最初に言っておくけど、期待は抑え目にしてね」
大げさな期待をしてもプライベートな範囲だと思うから、話はしないんだろうと思っているから安心、かな?
「『漆黒』のことは知っているよね?」
「知ってます。大規模ギルドを脱退してソロになって、噂では裏切り者と呼ばれる『漆黒』」
「う
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