SAO編−白百合の刃−
SAO41−阿吽のモノクロ
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つ蜂のモンスターも現れた。昨日見かけていない森林ダンジョンに相応しいモンスターも、リザードマンやゴブリンみたいにスイッチとか連携できるのだろうか。それも戦わないとわからないわね。
「じゃあ漆黒。私、バラの方を」
「私に命令しないで」
「いや、命令というか、お願いというか……」
「私は虫の方やるから、貴女は惨め担当ね」
「惨めってなに!? 私にエロスを求めろってこと!?」
「別にそんなものは求めてない。私、ああいう系と戦うのって嫌なの。だから犠牲になって」
「私も苦手なんだけど……つか、苦手なのは一緒なんだから一緒に戦わない?」
「嫌」
「そこはイエスでしょ! 組んでいるんだから!」
「助け合いの精神は、最悪の場合しかやらないわ」
「助け合いの精神は常に持とうよ!」
口論している中、モンスターは空気読んでいるなと思いきや、常に戦闘に入っていた。ツタを鞭のように振るってくるのを私達は避ける。
「そういうことだから」
「あ、ずるい!」
結局、漆黒は蜂、私はバラを担当することになってしまった。ちょっとそこのバラモンスター、どう見たって、どう考えたって、エロスハプニングは私よりも向こうでしょうに。私は求めていないのよ。
「たく、もう!」
仕方ない。女の敵、植物系モンスターはツタに掴まれなければどうってことはないんだ。鍛えた回避力で、一度も捕まらずに倒してやる。
シュルシュルと二本のツタが伸びていく。対処法として、カタナでツタを斬るのもいいが、何かあるかわからないので通り過ぎるように避けつつ、突きから斬り上げる『|月光』を使用する。ツタを特に注意しながら、何回も斬りつけてからのスキルを使用するのを考える。
「伏せて」
「え?」
いきなり声が聞こえてきて硬直してしまうも、殺気が急に背中を走った。
その影響で硬直は解けた。私は殺気から逃れるように慌てて、体ごと地面へ伏せる。すると、漆黒が一気にモンスターの距離を縮めてカタナを振り、モンスターは水平に真っ二つに斬られる。そしてポリゴンの破片となって消滅した。
「やったね!」
「まだ終わってないわよ」
「って、虫倒してなかったの!?」
早いなとは思っていたけど、ハチのモンスター倒してなかったのね。なんだよ、自分は虫の方を倒すとか言ったのに打ち合わせなしの一方的なスイッチを仕掛けるなんて、どうかしているわよ、まったく。おまけに一歩間違えば向こうはオレンジ、私はそのままお|陀仏になっていたんだから。
でも、早いうちに苦手なモンスターを倒せたのはよしとしますかね。
じゃあ、漆黒が勝手に決め付けたのに担当するモンスターに加担して倒したように、私も漆黒が担当するモンスター退治と経験値を稼がせてもら
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