暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO41−阿吽のモノクロ
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のせいでムカついているのは私のせいなの?
 


 ……それで改めて(解散したことはない)私と漆黒はパートナーになって拠点へ一緒に帰って行ったんだっけ。安全性を求めようとしても、漆黒はそれらを無視して単独行動とかしそうなのになー……そもそも私が抱いている漆黒のイメージって違うのかな? 一緒に行動していればわかるかな?
 そう思いつつ、私と漆黒は一緒に森林ダンジョン『大自然の迷路』へと向かって行っている最中である。その時、漆黒がこんなことを話してくれた。

「昨夜……正確に言えば数時間前の夜のこと。貴女は疑問に思わなかった?」
「なにを?」
「夜中に攻略せず、拠点へと帰って行ったことよ」
「あー…………」

 あんまり深く考えていなかったし、まだ初日だからそこまで積極的に行動しなくてもいいかなとは無意識に思っていたからな。もう過去のことだからどうにもできないけど。

「言われてみれば、なんで深夜に一緒に攻略しようと思わなかったの?」
「私が眠たいから」
「個人的な理由!?」
「というのは、半分」

 ちょっとしたジョークもできるんですね。なんか、流石が漆黒ですね。うん、自分で言ってみれ意味が分からなくなった。

「それでも、深夜に攻略することはできないわ」
「そうなの?」
「基本的に深夜に攻略する気はないわ」
「徹夜でレベル上げしているプレイヤーに対しては相容れなさそうな発言だね」

 結局は漆黒の個人的な意見でしかなかった。でも、それでも今回は深夜中に攻略やレベル上げは控えるべきかやらない方がいいだろう。二人入れば自分のないところを補えることはできるけど、向こうもそれと同じようなことをしてくるのは昨夜わかった。万が一、向こうの方が強くて一人欠けてしまったらもう一人はどうなってしまうのだろうか。
 なくはないことだから、状況を見て知り、柔軟に行動すればなんとかなるだろう。とりあえず今のところは後で間に合わなくならないようにボチボチとやって行くか。
私達はまだマッピングされていない道へと歩いていく。すると地面からツタがにょろっと現れた。

「来るわよ」
「わかっているって」
 
 ツタから距離を保つために後ろへ下がり、漆黒は懐に装備してあるカタナの柄に手をかけ、私は鞘からカタナを片手にいつものように一見隙があるように構えた。
 そして地中から巨大なバラに鋭い牙のような歯をもつ本体が現れた。この手のある、植物系モンスター……いつ見てもいい気分では見られない。ぶっちゃけMMOに関しては植物系が一番苦手だ。ギャルゲ―でも植物=女の敵だし。展開としては美味しいかもしれないけど、身を味わうのは勘弁してほしい。
 苦手だけど植物系だけならなんとかなると思った矢先に、急に|強面((こわもて))で鋭い針を持
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ