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鉄槌と清風
7部分:7:必殺ザフィーラ固め
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気にのみつつ、シュークリームを差し出す。

 「くれるっつーなら貰うけどよ、いきなりなんでだ?」

 「昨日ヴィータが耳を使えって、最後言ったじゃねーか、あれで今してる修行が少し進んだんだよ、その礼だ」

 「そんな事言ったか?」

 「(たしかに去り際にいっていたな)」

 「覚えてねーのかよ、じゃぁシュークリーム返せっ」

 「はっ、一度もらったもんは、かえさねーっつの」

 はむっと、食べ始めるヴィータ…次の瞬間…

 「なんだこれ、ギガうまじゃねーかっ!」

 はむはむっと、一気に食いきり…良彦がまだ食べていないシュークリームに視線が釘付けになる。

 「そうだろう、これは翠屋っていう喫茶店の大人気シュークリームだから…な…?」

 視線に気付き、なぜか差し出さねば危険という感覚を抱き。

 「…く、食うか?」

 恐る恐る差し出すと、

 「食う、あんがとな良彦っ」

 と、嬉しそうに笑いながら、奪うように受け取って、あっという間に食べ切ってしまうヴィータ。

 「あ、あぁ…てか、食うのはや、とらねーからゆっくり食えよ!(…笑顔、かわいーじゃねーか、ちきしょー)」

 「美味いんだから仕方ねーだろっ、とまんねーんだって」

 「つか、口、クリームついてんぞ」

 持っていたタオルでクリームをふき取り。

 「おぅ、さんきゅーなっ、ってなにしてんだっ!」

 「クリームふき取ったんだが?」

 「何で、てめえがすんだよ、良彦!」

 「…まずかったか……はっ、まさか、そのクリームまで舐めたかったとか!」

 「ちげーよっ、他人に拭いてもらうと恥ずかしいだろうがっ!」

 「気にするな、俺は大丈夫だ、ちびっ子相手だしな」

 「誰がちびっ子だ、てめえだって、身長そんなちがわねーだろ!」

 一瞬の静止…

 「ヴィータ、お前は言ってはいけないことを言ったっ!」

 「良彦、てめえこそ、わかってんだろうな?」

 そして、対峙…しようとした瞬間、ばしばしっと、叩く音が響き、立とうとしていた二人がバランスを崩し地面に転がると、その上にザフィーラがいい加減にしろとばかり、乗りかかる。

 「(本当におかしいぞ、ヴィータ…何時も以上に激しやすい)」

 「ちょ、どけザフィーラ、重いっ」

 「うぉぉ、どいてくれザフィーラ、俺はヴィータに怒りの一撃をいれねばーっ」

 二人はじたばたと暴れるが、暑さに加えザフィーラの毛皮による加熱で、段々と動きが鈍くなり。

 「おーけい、ざふぃーら…おねがいだから、どいてください、けんかはしません」

 「あっちー、もう無理だざふぃーら、どいてくれ」

 と、降参宣言をきいて、のそ
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