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鉄槌と清風
7部分:7:必殺ザフィーラ固め
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 「はぁ?…って、昨日も微弱ながらあったのか?」

 「(気付いてなかったのか?)」

 「んなもん、蒐集もしてねーのに気にしねーっての!」

 「(……というよりも、あの少年が気になって、気付かなかったのではないか?)」

 「な、んなわけねーだろっ!」

 思わず声がでかくなるヴィータ…そして、昨日の繰り返しのように、声に気付いた良彦の視線とヴィータの視線が合わさる。

 「あーっ、昨日の暴力女っ!」

 「誰が暴力女だ、ヴィータって名乗っただろ、この木材頭突きやろー!」

 「好きで後頭部で頭突きしてねーよ、それに俺は良彦だ、八坂良彦っ」

 がーっとお互いががなりあい、又顔を近づけて行く…その二人の間に大きな体を入れ、少し引き離すのは青い大型犬(狼)ザフィーラ。

 「(落ち着けヴィータ、何故いきなり其処まで熱くなる)」

 「(だってよ、なんかこいつ…こう、乗りやすいって言うか?)」

 「って、なんだわんこ…やめろってか?」

 間に入ったザフィーラに気を取られ、一旦落ち着く良彦…それを静かに見つめるザフィーラ。

 「判った、わんこに免じて落ち着こう」

 「わんこじゃねーよ、ザフィーラって名前があるんだこいつには」

 「そうかー、ザフィーラよろしくな」

 大型犬に恐怖もないのか、ザフィーラの頭をなでる良彦。

 「もふもふだな、この時期暑そうだけど」

 「はっ、ザフィーラはそんな弱くねーし、落ち着いてんだよ」

 「あぁ、確かにヴィータに比べたら、天と地ほど落ち着きが違うなー」

 「はぁん、あたしが落ち着いて無いってのか?」

 「落ち着いてる奴は、直ぐ突っかかってこねーよっ!」

 「よーし、判った…てめえはあたしに喧嘩うってるんだな」

 「そりゃこっちの台詞だ、やんのか?」

 「上等、ぶちのめしt、「「へぶっ」」

 再び顔を近づけ、一触即発になった瞬間…ヴィータと良彦の頭にザフィーラの前足が叩きつけられる。

 「いってーな、ザフィーラ何すんだよ!」

 「(先ほどもったが落ち着け)」

 「ってー…犬に静止食らったのは初めてだ、賢いな」

 と、おかしな感心をする良彦、そして…

 「はぁ、なんか疲れた…ヴィータとザフィーラだっけ、一寸待ってろよ」

 「あ、あぁ」

 たたたと、木陰に走って行き持ってきたのは小型のクーラーボックス。

 「休憩すッから一寸付き合えよ」

 「まぁ、別にかまわねーけど」

 クーラーボックスから、取り出すのはあまり冷えてないスポーツドリンクと、翠屋のシュークリーム。

 「ほいよ、良かったらどうぞ…んっ、ぷぁぁ」

 スポーツドリンクを一
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