三話
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まるということだ。十五年もこの地に縛り付けられたエヴァをさらに留めようというのだから生半可な代価では納得すまい。故に、ネギは決心をした。誰にも明かしたことのない自分という存在を、エヴァに教えることを……
「私が払う代価は二つ。一つは呪いの解除、そしてもう一つは……私という存在、その全てを君に明かそう」
「存在の全て……?」
何世紀にも渡ってこの世を生き続けてきたエヴァにとって、たかだか十年程度しか生きていないネギなど千の呪文の男の息子だという点がなければ注目するに値しない存在だ。だが、今この瞬間にそれを出してくるということは確実に何かがある。それも、自分の退屈を紛らわせる程の何かが……
「別に気にいらなかったら突っぱねてくれてかまわん。呪いの解除も優先しよう。君に損な申し出ではないと思うが?」
時間にして僅か一秒。その短い時間の思考で……
「いいだろう、貴様の存在とやらを聞かせてもらおうか」
そう、結論を下した。
結果として、ネギはエヴァを師と仰ぐこととなる。
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