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アーチャー”が”憑依
三話
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がいたものだな」

「面目ないな。そちらに質問があれば受け付けるが?」

「では、ここ一年私に手紙を送ってきたのは何が目的だ? そもそも、何故私がここにいると知っている」

エヴァが懐から取り出したのは十通程の手紙の束。その全ての差出人はネギ・スプリングフィールド。宛先はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルとなっている。

「君がここにいると知ったのはとあるものに調べてもらったからだ。目的は……言ってしまえばコネが欲しくてな」

「コネだと?」

「六年前に少々事件があってな。それからというもの、魔法使いの村から出してもらえない。知り合いなど同じ村の住人しかいなかったのだ」

「なるほど……だが、何故私なのだ? 貴様はタカミチと知り合いなのだろう?」

「確かに、タカミチならば顔も広いだろう。何せ有名人だからな。だが、タカミチでは紹介できる人物はどうしても“立派な魔法使い”に限られてくるだろう?」

ネギの言葉にエヴァは眉をしかめる。“千の呪文の男”にして“立派な魔法使い”、現代の魔法使いの象徴たる英雄“ナギ・スプリングフィールド”の息子であるのならば、当然ネギも“立派な魔法使い”を目指しているものだと思っていた。だが、実際は違うようだ。

「なるほど……どうやら貴様はそこらの魔法使いとは違うようだな。それで、理由はそれだけか?」

「最強の魔法使い、闇の福音……魔法の師事を受けるのならば、これ以上の人物はいないと思わないか?」

一瞬の静寂。そして、エヴァは何かが壊れたかの様にして笑い出した。

「はは、ハハハハハハハハハ! 千の呪文の男の息子が私に師事を仰ぐだと! ククク、貴様私に何かを要求するということがどういうことなのか分かっているのか?」

「それ相応の代価が必要だろうな」

「ならば、私が何を要求するかは分かっているな?」

「登校地獄……私の父がかけた呪いをとくためにその身を捧げろと言うのだろう?」

「正確には血、だがな」

ようやく笑いが収まったのか、今は腕を組みその様子からは考えられないほどの威圧感をかもし出している。

「さぁ、どうする? 私に血を捧げるか、それとも抵抗してみるか? 最も、その時は容赦なく叩き潰させてもらうな」

懐から魔法薬の入った小型のフラスコを取り出して弄ぶ。その様子からは、どちらを選択しても構わないという意思が見てとれた。

「血を捧げれば私に修行をつけてくれると?」

「さぁな、私は悪の魔法使いだ。気分一つで決めるかもしれん。それに、本来ならばこの呪いは十二年前に解かれているはずのものだ。それを代価に、というのは都合がよすぎるのではないか?」

確かにそうだろう。さらにいえば、ネギに魔法を指導するということは麻帆良に留
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